今堀拓也
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今堀拓也（いまほり たくや、1978年 - ）は、日本の現代音楽の作曲家。神奈川県横浜市生まれ。
目次 |
略歴
玉川大学芸術学部にて土井克行らに師事した後、パリ・エコールノルマル音楽院で平義久に師事した。名古屋文化振興賞佳作、ガウデアムス音楽大賞、武生作曲賞入選などのいくつかの受賞歴がある。現在はIRCAMの研究員を務めている。
作風
フランス近代音楽からスペクトル楽派へ至るフランスの音楽伝統からの影響が大きいが、響きの透明度や音選択のセンスはカイヤ・サーリアホやアトリ・インゴルフソンなどの北欧楽派にもリンクしている。
楽譜は非常に丁寧で、一つの呼吸を細部まで多くの微小な音で描写する方向性に個性が認められる。初期は複数の奏者が別々のテンポを用いる「時間軸」の位相への興味から出発したが、近年では同人文化からのインスパイアなどへ関心を移しつつある。
最高傑作の誉れが高いフルートオーケストラの為の「綾息」では、調律を変えたフルートとそうでないフルートから複雑な音色成分が次々と生起し、聴き手を飽きさせることはない。近作では、「空間の鳥 コンスタンタン・ブランクーシへのオマージュ」が新しい方向性を示している。
エピソード
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主要作品
- 綾息
- 時の環
- 下降気流
- オ・クール
ほか
