似たもの一家
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『似たもの一家』(にたものいっか)は、長谷川町子が週刊朝日に1949年4月10日号から同年12月15日号まで連載した漫画作品。この作者にしては珍しく4コマ漫画ではない。テレビアニメ版の『サザエさん』ファンにとっては、伊佐坂先生というキャラクターが有名である。
『似たもの一家』の終了時期は、『サザエさん』の夕刊朝日への連載開始時期と重なり、作者本人は「朝日新聞といえば桧舞台だから、『サザエさん』に集中するために『似たもの一家』をやめた」といった内容をその自伝『サザエさんうちあけ話』の中で語っている。
このように連載期間は大変短いものであったが、その時期は『サザエさん』初期の傑作期と重なり(朝日新聞社版『サザエさん』の2巻と3巻の時期にあたる)、初期の長谷川町子らしいとぼけた雰囲気と強烈なユーモア、歯切れの良いテンポが随所に発揮され、内容的には大変充実したものである。
現在では朝日新聞社から『サザエさんうちあけ話』と共に文庫版で出版され、そこで『似たもの一家』の傑作選を読む事ができる。
[編集] 登場人物
- 伊佐坂じん六
- 伊佐坂浮え
- じん六の妹。女学生である。おしゃべりで快活な性格である。いつも女学校の制服を着ている。髪型は三つ編み。外出する時は眼鏡をかける。
- (これもテレビアニメ版『サザエさん』と異なり、美人でおしとやかという設定は全く無い)
- 伊佐坂難物
- 伊佐坂軽
- 難物の妻。明朗な性格の持ち主。学生時代からのあだ名はカッパである。
- のん助
- じん六と浮えのおじ(おそらく父・難物の弟であろうが、それが明示された所は無い)。作家志望。よくお見合いをする。性格はかなりそそっかしい。
[編集] エピソード
- 本作において、当時合法であったヒロポンをネタにした話がある。ナンセンスな作風を得意としたギャグ漫画家であった長谷川町子の面目躍如たる作品であると同時に、ある意味で衝撃的な題材であり、長谷川町子ファンの間では大変有名な作品である。
- 『似たもの一家』の連載が終了して約3年後、『サザエさん』に伊佐坂一家がゲスト出演している(朝日新聞社版では第10巻にあたる)。ここで、磯野フネが伊佐坂軽と女学校時代の同級生であった、という設定が加えられる。
[編集] 外部リンク
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