佐藤信之
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐藤信之(さとう のぶゆき、1972年8月8日 - )は、日本の元陸上競技&マラソン選手である。
中央大学卒。旭化成に入社。宗茂・宗猛らの指導により素質が開花。日本を代表するマラソンランナーのひとりとなる。1999年、セビリア世界選手権マラソン代表に選出された。本番では、厳しい気象条件の中、粘りのレースを展開。苦しみながらも3位に入り、銅メダル獲得(ゴールタイムは2時間14分07秒)の快挙を成し遂げた。なお、この大会では女子の市橋有里も銀メダルを獲得しており、男女でのメダル獲得というおまけもついた。
2000年、セビリアでの成績が評価され、前回の1996年アトランタオリンピック代表だった大家正喜(佐川急便)・実井謙二郎(日清食品)らを退け、川嶋伸次(旭化成)・犬伏孝行(大塚製薬)とともに、シドニーオリンピックマラソン代表に選出された。しかし、周囲の過剰なプレッシャーに押しつぶされた格好で、ゴールタイムは2時間20分52秒で41位に終わった(川嶋は21位、犬伏は途中棄権、3選手とも入賞出来なかった)。
このシドニー五輪での惨敗のショックが尾を引いて低迷し、復活ならずに引退となった。現在はトヨタ紡績のプレイングコーチとして活動中である。
カテゴリ: 日本の陸上競技選手 | 日本のオリンピック選手 | 1972年生