俵山温泉
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俵山温泉(たわらやまおんせん)は、山口県長門市(旧国長門国)にある温泉。療養向けの温泉で、とりわけリウマチに効く名湯として名高い。
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[編集] アクセス
- 鉄道:美祢線長門湯本駅下車、バスで25分。または山陽本線小月駅下車、バスで70分。
- 車:中国道小月ICから国道491号・県道下関長門線経由で約30分。または中国道美祢ICから国道435号・国道316号・県道下関長門線経由で約30分。
[編集] 泉質
- アルカリ性単純泉。
pH9.8とアルカリ度がかなり高い。微量のマンガンを含み、古くからリュウマチの名湯として名高い。湯は汲み上げではなく、自噴している物を利用している。白猿の湯・町の湯は加水なしの掛け流しである。 観光案内ではすべて源泉掛け流しであるかのような記述であるが、川の湯は循環、加熱、塩素注入である。
[編集] 温泉街
行楽、旅行客向けの長門湯本温泉とは異なり、ひっそりとした山間部に旅館街が見られる。軒数は約40軒と多いが、ほとんどは長期療養客を対象とした個人向けの自炊宿で、入湯は公衆浴場(町の湯・川の湯)を利用する。内湯をもたず温泉は外湯に通う、という古くからの湯治場のスタイルが今日まで続いている数少ない温泉地であり、規模の大きな温泉地に限ればここ俵山に限られていると言ってもよい。一方、今日ではファミリー向けの温泉施設(白猿の湯)も設けられている。
[編集] 歴史
古くから湯治場として知られ、1100年の歴史を持つ。開湯伝説によると、白猿に化けた薬師如来が発見したといわれる。
昭和30年7月4日 - 厚生省告示第217号により、国民保養温泉地に指定。また国民保健温泉地の指定も受けている。
[編集] 名物
白猿が発見したという温泉の由来にちなんだ土産菓子である「三猿まんじゅう」が名物である。
その名の通り、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿をかたどった焼饅頭であるが、山口県下の隠れた名物として評判が高い。