兵庫県立志知高等学校
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兵庫県立志知高等学校(ひょうごけんりつしちこうとうがっこう)は兵庫県南あわじ市に位置する県立高等学校。志知高(しちこう)と略される。 学区は淡路島全島であるが、地理的に南あわじ市在住の生徒が大半を占め、洲本市も通学圏に含まれる。
兵庫県立志知高等学校 | |
過去の名称 | 兵庫県立洲本高等学校三原西分校 |
国公私立の別 | 公立学校(県立) |
設立年月日 | 1973年(昭和48年)4月1日 |
校訓 | 科学・創造・自治・協調 |
課程 | 全日制課程 |
設置学科 | 普通科 |
所在地 | 〒656-0461 |
兵庫県南あわじ市志知佐礼尾370番地1 | |
電話番号 | 0799-42-4433 |
FAX番号 | 0799-42-4434 |
外部リンク | 公式サイト |
目次 |
[編集] 設置学科
全日制普通科
[編集] 歴史
- 1973年(昭和48年)4月1日 兵庫県立洲本高等学校の西淡・南淡・緑の各分校が統合され、兵庫県立洲本高等学校三原西分校となる。旧西淡町に置かれていた。
- 1975年(昭和50年)4月1日 兵庫県立志知高等学校に改称される。
- 1976年(昭和51年)1月 現在の校舎に移る。
- 1997年(平成9年)8月 第79回全国高等学校野球選手権大会で、当時の生徒会長が入場行進における選手先導を行った。「野球部の無い学校」である志知高校から、初めて甲子園に出場した。
- 2004年(平成16年)11月21日 創立30周年記念式典が行われる。
- 2007年4月(平成19年度)をもって、兵庫県立三原高等学校と統合した。統合の方法は発展的統合ということで、両校の長所を兼ね備え、多様な進路に対応できる教育課程が用意されている。校名は兵庫県立淡路三原高等学校となった。
[編集] 校訓
- 科学・創造・自治・協調
[編集] 特色
- 福祉・ボランティアを中心とした活動を多方面で展開し、地域に貢献できる人材育成を学校をあげて取り組んでいる。生徒一人一人の面倒見がよく、学習指導、進路指導などで個別の対応をしている。そのため、卒業生がよく訪れている。創立三十周年を過ぎ、三原高校との発展的統合が予定されているが、志知高校を惜しむ声が強い。親身な教育で地域に果たしてきた役割は大きく、卒業生も地元で多方面で活躍している。
- 従来の普通教科に加え、福祉・情報・商業系で多彩な選択科目を設定している。福祉の授業では「社会福祉援助技術」や手話の授業があり、ホームヘルパー3級が取得できる。情報の授業では「マルチメディア表現」「図形と画像の処理」などの教科「情報」の専門科目が設置されている。生徒たちは情報系の資格取得に熱心に取り組んでいる。
- 年1回、全校生が地元で複数個所に分かれて清掃奉仕作業を行っている。また、手話の授業や、また福祉施設での体験学習を行うなど、福祉・ボランティア分野の活動を通じての地域交流に力を入れている。ボランティア部、吹奏楽部、郷土芸能部は特に地域の老人ホーム、養護学校等の訪問活動を活発に行い、地域から高い評価を受けている。特にボランティア部は地域のお年寄りのための援助活動、障害者との交流など地域の人から大変喜ばれており、そこで育った生徒は福祉・医療関係の仕事につく生徒も多い。
- 郷土芸能部は地域の伝統芸能である淡路だんじり唄を継承し、全国高校総合文化祭にも多数出演するなど活躍している。特に持ち唄である「岸壁の母」は多数の人に感銘を与えている。地域の病院、福祉施設に訪問し公演活動を行い、大変喜ばれている。だんじり唄の師匠は兵庫県の「ともしびの賞」を受賞した岡本幸雄氏で、淡路だんじり唄「岸壁の母」の作者であり、平成元年の創部以来指導に携わっている。
- 「総合的な学習の時間」を2000年4月(平成12年度)から実施。教員ごとに単独の講座を持つ形式を採り、学校内外で学習活動を展開している。
- 文化祭の後半(第2日)は南あわじ市内の施設で開催され、地域の団体も舞台出演し、地域と活発に交流している。まさに地域に開かれた学校である。
- PTA活動が特に活発であり、チャリティーバザー、研修旅行、教員との親善スポーツ大会など多数の行事に保護者と教員が協力している。
- これまでに文部省/文部科学省、兵庫県から、「勤労体験学習」「郷土伝統文化伝承」「福祉ボランティア活動」「人権教育」などの研究指定校に選ばれるなど、先進的な取り組みに参画してきた。それらの功績により、兵庫県から「ゆずりは賞」「青少年の表彰」「ともしびの賞」が贈られている。
[編集] 部活動
- 文化部・体育部とも、全国大会出場経験を持つ。
総務部
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文化部
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体育部
(かつてはボート部もあり、全国大会にも出場した。) |
[編集] その他
- 1学年あたり3クラス(全校9クラス)の小規模校である。
- 卒業後も地元に残る生徒が多い。また周辺の高等学校に比べ、卒業生の訪問が多い。