写メール
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写メール(しゃメール)は、カメラ付き携帯電話を用いて撮影した画像を電子メールに添付して送信するサービスに対してソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)が使用している商標名。 「写メ」、「シャメ」等と略される。
[編集] 概要
元々J-フォン(現・ソフトバンクモバイル)のメールサービス「ロングメール」では画像の添付が可能であった。写メールはこれを利用して、カメラ付き携帯電話で撮影した画像を電子メールに添付出来るようにしたサービスである。開発者は太田洋と高尾慶二。 2000年11月に初のカメラ付き(内蔵型)携帯電話「J-SH04」(シャープ製)が発売され、後追いで「写メール」という名称を付け販売したところ大ヒットとなった。 その後も、三洋、ノキア、東芝、三菱等が相次いでカメラ付き機種を投入した。
これにより、J-フォンの市場占有率は大きく上昇し、NTTドコモは「iショット」、auは「フォトメール」として同様のサービスを追従展開している。現在では、携帯電話のカメラ機能は、国内で販売される携帯電話端末の標準的な機能となった。
[編集] 一般用語としての側面
「写メール」自体の商標・サービス名はソフトバンクモバイルが所有・使用してるが、NTTドコモやau等も含めた携帯電話各事業者間相互の、画像・動画付きメールについて、一般には「写メール」の名称を通称として使うのが浸透している。
またPHSやPC間とのカメラ撮影画像のメールでのやり取り、さらには画像をメールに添付して送信せずともカメラ付き携帯電話・PHSで撮影した画像自体や撮影する行為そのものについて、「写メ」「写メる」などと呼ぶ傾向も一部にはある。正確には誤用ではあるが、言葉自体の浸透度が相当に高い事を示す事例と言える(ウォークマンやホッチキスが好例である)。