力士褒賞金
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力士褒賞金(りきしほうしょうきん)とは、大相撲の関取力士に本場所毎に支払われる褒賞金であり、関取の成績給的性格を帯びた金銭支給である。
力士は、月給と別に本場所の成績によって賞金を受け取ることができる。
力士褒賞金はその一つで、力士褒賞金の支給標準額に支給割合をかけた金額が年6回本場所ごとに十両以上の関取に支給される。
なお、幕下以下の力士養成員には支給されないが、幕下力士のみ勝越場所に一定額の勝越褒賞金が支給される。
力士褒賞金の支給標準額は、持ち給金とも呼ばれる。前相撲を取って出世し序ノ口に上がると、3円の給金を得る。本場所の取組の結果勝ち越すと勝ち越し一点につき50銭増加する。その他、平幕力士が横綱に勝つと10円増加、幕内力士が優勝すると30円、全勝優勝の場合は50円増加する。力士褒賞金には、地位ごとに最低支給標準額が定められており、横綱は150円、大関は100円、幕内は60円、十両は40円、幕下以下は3円である(幕下付出力士にも同額支給)。それぞれの地位に昇進した際最低額に達していない場合、その差額が加算される。
支給割合は、2006年一月場所現在、持ち給金の4000倍である。