助郷
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助郷(すけごう)は、江戸時代、幕府が諸街道の宿場の保護、人足や馬の補充のため宿場周辺の農村に課した夫役のことをいう。
はじめは臨時の人馬徴発だったが、参勤交代など交通需要の増大につれ助郷制度として恒常化した。人馬提供の単位となった村も、これに課した夫役も共に助郷と呼び、定助郷、代助郷、宿付助郷、増助郷、加助郷、当分助郷などがあった。当初、助郷村の範囲は宿場の近隣であったが、次第に遠方にも拡大され10里以上の所もあった。人馬提供が不可能の場合、金銭で代納するようになり、次第に金銭代納が一般化した。制度としては、明治5(1872)年に廃止された。
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