包帯フェティシズム
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包帯フェティシズム(ほうたい-)とは、フェティシズムの一種。他者、または自分自身を包帯でぐるぐる巻きにして身体の自由を奪うことに執着する性的嗜好。SMプレイでは医療系プレイに分類される。欧米ではMummificationまたはMedical Bondageと呼ばれる。
[編集] 概要
包帯により手足を縛られることで、その部位を動かしづらくなる。しかし包帯にはある程度の伸縮性があり身体に密着した拘束感が味わえる。また、包帯は怪我をした人に対する手当の記号であり、包帯を巻かれた人はすなわち怪我をして弱っている、もしくは無力な患者という社会的な役割が与えられる。そうしたステータスも含めて包帯による拘束に対して著しい性的興奮を覚える性的倒錯を指す。 欧米でいうMummificationはMummyすなわちミイラのことであり、エジプトのミイラのように全身をくまなく包帯で覆い身動き出来なくするものである。 ベッドや診察台への拘束に包帯を用いたり、手足や頭部だけを包帯で巻くなどした姿を好む性的嗜好もこの中に含まれる。全身を覆う感触はラバーフェティシズムや全身タイツフェティシズムに通じる所があるが、通気性の高く、解放されづらい包帯を用いることで長時間の拘束が可能という特徴がある。全身を包まれた場合の拘束感は高く、圧迫系プレイの究極であるバキュームベッド(2枚のゴムシートに挟まれ中の空気を抜かれるもの)に並ぶとされる。