北宗家三戸家
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北宗家三戸家(きたそうけさんのへけ)は三戸南部氏の一族。
北信愛の嫡男で北愛清の子三戸清乗を祖とする家。あくまでも北家の嫡流という立場から「北宗家」を名乗っている。しかし北定愛を祖とする南氏系北家のどちらを嫡流とするかは今現在も両家が争っており決着が付いていない現状である。ただし南部信義から伝わる御刀というものが、北宗家三戸家に存在している点から推測するとこちらが嫡流ではないかとされる。
その後北宗家三戸家は南部氏内部でも裏方の存在となり表には出ることは無かった。慶応4年(1868年)の戊辰戦争で旧幕府側につき官軍に降伏する際に三戸式部が降伏の使者として赴いている。北信愛以来の歴代の北宗家三戸家の当主は南部宗家の補佐をするようになった。