北岡伸一
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北岡 伸一(きたおか しんいち、1948年4月20日 - )は、日本の政治学者、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専門は、日本政治外交史。
奈良県生まれ。東大寺学園中学校・高等学校を経て東京大学法学部・同大学院法学政治学研究科修了、法学博士。立教大学法学部教授を経て現職。
戦前期日本の政軍関係の研究からスタートし、80年代終わりから盛んに現代政治に関する評論を行う。日本がいかにすれば国際平和への積極的貢献や政権交代などが可能な「普通の国」になれるかを歴史的な視点から問うている。東京大学教養学部時代は、気鋭の若手政治学者であった佐藤誠三郎のゼミに所属(同期生に舛添要一、下斗米伸夫など)、法学部、大学院では三谷太一郎に師事した。妻は元電通総研生活文化部主任研究員で評論家の鈴木りえこ。実家は造り酒屋で大叔父北岡寿逸はILO日本政府代表だった。
2004年4月から2006年9月まで日本政府国連代表部次席大使としてニューヨークに赴任。 2006年12月1日、『日中歴史共同研究委員会』で日本側座長として起用。
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[編集] 著書
[編集] 単著
- 『日本陸軍と大陸政策――1906-1918年』(東京大学出版会, 1978年)
- 『清沢洌――日米関係への洞察』(中央公論社[中公新書], 1987年/増補版, 2004年)
- 『後藤新平――外交とヴィジョン』(中央公論社[中公新書], 1988年)
- 『日本政治史――外交と権力』(放送大学教育振興会, 1989年)
- 『国際化時代の政治指導』(中央公論社, 1990年)
- 『日米関係のリアリズム』(中央公論社, 1991年)
- 『政党政治の再生――戦後政治の形成と崩壊』(中央公論社, 1995年)
- 『自民党――政権党の38年』(読売新聞社, 1995年)
- 『政党から軍部へ――1924-1941』(中央公論新社, 1999年)
- 『「普通の国」へ』(中央公論新社, 2000年)
- 『独立自尊――福沢諭吉の挑戦』(講談社, 2002年)
- 『日本の自立――対米協調とアジア外交』(中央公論新社, 2004年)
[編集] 共著
- (下斗米伸夫)『新世紀の世界と日本』(中央公論新社, 1999年)
[編集] 編著
- 『戦後日本外交論集――講和論争から湾岸戦争まで』(中央公論社, 1995年)