古代エジプトのグライダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
古代エジプトのグライダー (こだいエジプトのグライダー、Saqqara Bird)とは、古代エジプト(BC200年前後のプトレマイオス朝時代)の墳墓から発掘された、15センチほどの木製品のことである。
当初は鳥の模型と言われていたが、カリル・メシハ(Khalil Messiha)という医学博士はこれを飛行機だと主張した。彼が同様の模型を作成して飛ばしたところ、かなりの距離を滑空することが判明したと言う。軽量のいちじくの木で作られていることから、模型を小型飛行機の大きさに拡大しても十分に飛行が可能であるとも言われている。このためオーパーツであると主張する者もいる。
だが、オーパーツ扱いする本では後方から撮影して翼で要部が隠れてしまった写真を示し、前方や側面から撮影した写真を敢えて載せないが、実物には立派な目とくちばしがついており、鳥の模型と判る。鳥の模型なのだから、滑空するのは当然だろう。カイロの博物館では一時「グライダーの模型」として公開していたが、現在では公開していない。