和歌山県立和歌山北高等学校
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和歌山県立和歌山北高等学校(わかやまけんりつわかやまきたこうとうがっこう)は和歌山県和歌山市市小路に位置する県立高校。通称は「北高(きたこう)」。文書では「和北(わきた)」と表記されることもある。
昭和38年に旧和歌山工業高等学校東校舎の一部を使用する形で開校。昭和39年4月に和歌山市市小路に移転して現在に至る。県内唯一の体育科が設置されており、和歌山県高等学校体育連盟の事務局が置かれている。体育系クラブの活躍でも知られる学校であるが、グラウンド施設の都合上野球部がない。体育館が多層構造になっていて、一階部分が剣道場・柔道場、二階部分がいわゆる体育館になっている。また、プールにはエアードームが設置されていて天候に左右されることなく利用することができるほか、県内の高校としては珍しく飛び込み用プールも設置されている。
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[編集] 教育理念
*早期に目標を持ち、それに向かう教育
*伸びようとする者、伸びようとするところを伸ばす教育
「知・徳・体」のバランスのとれた人格の育成と、自らの個性・才能を確認し磨き上げて、 21世紀を主体的に生きることが出来る幅広い人材の育成を目指している。
[編集] 学科
[編集] 普通科
- 体育科・体育系クラブ・高体連の事務局が置かれていることなどから体育のイメージが先行する北高であるが、在校生の80%は普通科の生徒。体育科と合同で行われるクラブ活動やマラソン大会などの行事で若干ハイレベルな課題をこなす必要があるものの、それ以外では特に体育づけの生活を送っているわけではない。
[編集] 体育科
- 体育科としては全国で2番目に設置されたものでその歴史は古い。体育科では行われる授業の3分の1が体育関係の専門科目となっており、実技と理論の両面から専門性を磨くべくカリキュラムが組まれている。体育科独自の取り組みとして宿泊研修・スキー実習・水泳実習等の野外活動が行われている。また、体育科に在籍する生徒には卒業までに自己の研究テーマを選び卒業論文として提出することが求められる。
- 体育科は、100%推薦入試のみ
[編集] 名物
- マラソン大会で走る距離が長い(男子12km、女子8km)
- 県内の他の県立高校が男子でも8km前後の距離設定であるのに対して、北高生に課せられる距離は群を抜いて長い。マラソン大会のコースとして使われるのは和歌山市松江にある「河西公園トリムコース(1周4km)」。若干ではあるが起伏があり路面も舗装されている箇所と舗装されていない箇所が混在するため、実際に走ってみると体力をかなり消耗する。普段から運動する習慣がついていない生徒にとっては高校生活最大級の試練。
- 余談として、マラソン大会の会場は北高所在地から直線距離で6kmほど離れた場所にある。そのため、家が学校をはさんで反対方向にある生徒にとっては会場に到着するまでが一苦労。電車の乗り継ぎ等を嫌って交通手段に自転車を選ぼうものなら行き来するだけでもかなりの体力を使う。
- 体育祭では体育科生徒総出で行うパフォーマンス「スタンツ」(大規模な組体操のようなもの)が行われる。動画共有サイトYouTubeで「スタンツ」と検索すると、この模様を編集した動画をみることができる(2007年3月1日確認)。
- 水泳部は、夏に地域の人たちも招いて、シンクロナイズドスイミングを行う。