園太暦
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園太暦(えんたいりゃく)は、「中園太政大臣」と称された南北朝時代の公卿・洞院公賢の日記。「中園相国記」とも。南北朝時代における基本史料。
[編集] 概要
記載時期は、延慶4年(1311年)二月から延文5年(1360年)3月にわたり、百二十三巻から成る。大半は散逸したものの、自筆原本も一部現存している。また、甘露寺親長や三条西実隆(親長の甥)による抄本も残されている。 著者・洞院公賢は、太政大臣という高官に就き、また有職故実に通じていたために、天皇や公卿からの相談も多かったため交流が広く、この時期における朝廷の動きについて詳細に記している。