土佐くろしお鉄道
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種類 | 株式会社 |
本社所在地 | 787-0014 高知県四万十市駅前町7番地の1 |
電話番号 | 0880-35-5240 |
設立 | 1986年5月8日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 池田義彦 |
資本金 | 4億9900万円 |
主要株主 | 高知県、宿毛市、 安芸市、四万十市 |
外部リンク | www.tosakuro.co.jp/ |
土佐くろしお鉄道株式会社(とさくろしおてつどう、Tosa Kuroshio Railway Co., Ltd.)は高知県で鉄道事業を行っている第三セクター方式の鉄道事業者である。
目次 |
[編集] 概要
高知県と沿線自治体で株式の9割以上を保有する自治体主導の第三セクターである。国鉄再建法の施行により工事が凍結された日本鉄道建設公団建設線の宿毛線及び阿佐西線(阿佐線(ごめん・なはり線)として開業)を引き受けるために設立されたが、後に第3次特定地方交通線に指定されることが確実となった中村線も引き受けることとなった。
2002年に開業した阿佐線では各駅に高知出身の漫画家やなせたかしデザインのイメージキャラクタを設定したりオープンデッキの車両を投入するなどの営業施策をとっている。公式サイトは日本語・英語に加えて、日本のウェブサイトでは珍しいフランス語のページも用意されている。
また、1998年の追突事故や2005年の宿毛駅舎衝突事故などの重大事故を何度か起こしていることから安全意識に対する姿勢を問う声もある。このため、2005年6月には安全対策を推進すべく近畿日本鉄道のOBを社長に迎えたが、事故や災害の影響もあって、経営面では資金繰りが悪化しており、上下分離方式の導入なども検討されている。
なお、2005年度の経営状況は、徹底したコスト削減や、ごめん・なはり線の状況がよいことなどから、収支が改善している。
[編集] 役員
- 社長 - 池田義彦(元近畿日本鉄道名古屋営業局次長、元メディアート(近鉄子会社)社長 2005年6月29日就任)
- 運輸部長 - 立石光弘
[編集] 歴史
- 1986年5月8日 土佐くろしお鉄道株式会社設立。
- 1986年11月22日 中村線引き受け決定。
- 1987年2月5日 宿毛~中村間免許。
- 1988年1月28日 後免~奈半利間免許。
- 1988年4月1日 中村線窪川~中村間開業。
- 1997年10月1日 宿毛線宿毛~中村間開業。
- 1998年6月11日 中村線で追突事故。運輸省(現国土交通省)より警告書を出される。以後6月11日を事故防止の日に定め、毎年訓練を実施。
- 2002年7月1日 阿佐線(ごめん・なはり線)後免~奈半利間開業。
- 2003年12月8日 中村線荷稲駅~伊与喜駅間が土砂崩壊により不通に。
- 2004年1月10日 中村線荷稲駅~伊与喜駅間運転再開。
- 2005年3月2日 宿毛駅構内で特急列車が衝突事故。宿毛線宿毛~中村間が不通に。
- 2005年4月7日 宿毛線東宿毛~中村間営業運転再開(普通列車のみ。特急列車は6月13日から)。
- 2005年11月1日 宿毛駅営業再開。宿毛線全線営業運転再開。
- 2006年3月1日 全駅で駅番号表示を開始。
[編集] 路線
下段は駅ナンバリングの頭文字
- 中村線 窪川~中村(43.0km・第一種鉄道事業)
- 宿毛線 宿毛~中村(23.6km・第一種鉄道事業)
- 上記2路線とも「土佐くろしお鉄道」(Tosa Kuroshio)からTK
- 阿佐線(ごめん・なはり線) 後免~奈半利(42.7km・第一種鉄道事業)
- 愛称名の「ごめん・なはり線」からGN
[編集] 車両
普通列車用車両は全てトイレつきである。高価なため第三セクター鉄道ではあまり例が無いステンレス車両を使用している。
[編集] 中村・宿毛線用
- 2000系(2030形 2030, 2130, 2230, 2231)
- TKT8000形(TKT8001~8005, 8011, 8012, 8021)
- 1988年の中村線転換開業時に登場した気動車である。1997年にTKT8011,8012が、1999年にTKT8021が増備された。車体は両運転台式の17m級で(中央部に3枚の大型窓)、前頭部がFRP製である他は軽量ステンレス製である。なお、当形式は国鉄転換第三セクター鉄道初のステンレス製であり、この仕様は阿佐海岸鉄道のASA-101形・ASA-201形に引き継がれている。エンジンはTKT8001~8005は250psの6H13ASを、TKT8011,8012,8021は330psのDMF13HZを共に1基搭載する。
- 全車が一般仕様で、座席は転換クロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシート(TKT8021はお座敷改造対応のオールロングシート)である。1両ごとに愛称が付いており、TKT8001=トンボ、TKT8002=椿、TKT8003=くろしお、TKT8004=さんご、TKT8005=四万十、TKT8011=さくら、TKT8012=ジョン万(土佐国中浜村(現・土佐清水市)出身の漁師中浜万次郎(ジョン万次郎)がアメリカ人につけられたニックネームにちなむ)、TKT8021=ヤイロチョウとなっている。定員はTKT8001~8005が105人(座席45人、立席60人)、TKT8011,8012が108人(座席45人、立席63人)、TKT8021が115人(座席45人、立席70人)。
- TKT8021は日本宝くじ協会の宝くじ号で、2006年にやなせたかしのデザインによるラッピングが施され、元の愛称ヤイロチョウに加えて(中村・宿毛線)「だるま夕日」号の名称がつけられている。
[編集] 阿佐線用
- 9640形(9640-1S, 2S, 3~11)
- 2002年の阿佐線開業時に登場した気動車である。2003年に9640-11が増備された。形式番号の「9640」は、「くろしお」に引っかけたもの。車体は両運転台式の21m級で、前頭部が普通鋼製である他は軽量ステンレス製となっている。エンジンは450ps/2100rpmのコマツ製SA6D140H-1形直噴式ディーゼル機関を1基搭載しており、最高速度は110km/hとなっている。JR四国1000形気動車との併結も可能である。
- 1S、2Sの2両は特別仕様車として前頭部が流線型になり、海側には眺望に配慮してオープンデッキ式の通路が設けられている。また、前頭部にはクジラを模したペインティングがされ、1Sは青系で側面にはやなせたかしのデザインしたキャラクターが、2Sは緑系で海側には魚の、山側には農産物のイラストが描かれている。2Sは日本宝くじ協会寄贈の宝くじ号である。定員は107人(座席30人、立席77人)。
- 3~11は一般仕様で、座席は転換クロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシート(11はオールロングシート)である。定員は132人(座席52人、立席80人)。
- 11は2Sと同じく宝くじ号で「手のひらを太陽に」号(略称:太陽号)という名称が付けられている。
[編集] 運賃・料金
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2005年10月1日現在。
- 中村線・宿毛線
-
キロ程 運賃(円) 初乗り3km 170 4~6 200 7~9 240 10~12 320 13~15 390 16~18 460 19~21 530 22~24 610 25~27 680 28~30 750 31~35 850 36~40 950 41~45 1,060 46~51 1,170 52~57 1,290 58~63 1,420 64~67 1,550
- 阿佐線(ごめん・なはり線)
-
キロ程 運賃(円) 初乗り2km 200 3~6 240 7~12 390 13~19 540 20~27 690 28~35 890 36~43 1,040
大人特急料金(小児半額・10円未満切り上げ)。2005年10月1日現在。特急列車の普通車を利用の場合は乗車券・特急券が必要。
- 中村線・宿毛線のみ
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キロ程 指定席(円) 自由席(円) 初乗り25km 500 300 26~50 600 400 51~67 800 600
大人グリーン料金(小児同額)。2005年10月1日現在。特急列車のグリーン車を利用の場合は乗車券・指定席特急券(この場合の料金は自由席特急券と同額)・グリーン券が必要。
- 中村線・宿毛線のみ
- 全線均一800円。小児同額。
[編集] 特記事項
- 窪川駅・後免駅を除く土佐くろしお鉄道内の駅の窓口(みどりの窓口を含む)では、乗車券や特急券の購入の際にクレジットカードの利用ができない。
[編集] 関連項目
- 日本の鉄道事業者一覧
- 四国旅客鉄道(JR四国)