土用坊主
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土用坊主(どようぼうず)は、神奈川県津久井郡青根村(現:相模原市津久井町青根)に伝わる民間神。
[編集] 概要
土用(四季の終わりの18日間)になると邸地内に現れると言われている。この期間に土をいじることは土用坊主の頭を引っかくことになるため、土いじりも草むしりも行なってはならないとされる。
土地にはそれぞれ土地神がいるという信仰があり、土地神に断りなしにその土地の土を動かすと災いが起きるといわれているが、土用坊主もそうした土地神の類とする説がある。
また、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』では、土用に土地を犯すと方位神である金神が災いを下すとあり、土用坊主と金神との関連性を指摘する説もある。
[編集] 出典元
- 水木しげる 『妖鬼化 1 関東・北海道・沖縄編』 Softgarage、2004年、77頁。