地金型金貨
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地金型金貨(じがねがたきんか)とは、投資用に発行されている金貨の一種。
収集型金貨が金地金価格よりはるかに高額で売買されるのに対し、金地金の時価相当分に、少額の上乗せ金を加算した時価で売買される。この上乗せ金をプレミアムと言い、プレミアムの額は、含まれる金の純分によって決まる。純分1トロイオンスの金貨では5パーセント、1/2トロイオンスでは7パーセント、1/4トロイオンスでは9パーセント、1/10トロイオンスでは11パーセントとなっている。
また、額面が記載されているものもあり、この場合は、その発行国での その額面分の法定通貨としても使用可能である。これには、将来金価格が暴落した際の最低保障価格としての意味合いもある。
[編集] 主な地金型金貨
代表的なものには、
- メイプルリーフ金貨
- ウィーン金貨
- クルーガーランド金貨
- パンダ金貨
- カンガルー金貨
- イーグル金貨
- ブリタニア金貨
などがある。
また、ナポレオン金貨やソブリン金貨など、19世紀 ヨーロッパの金本位制時代に流通していた古金貨も、地金型金貨に含める場合もある。これらは、大量に現存している為に希少価値・歴史価値が低く、金地金なみの価格で小口投資用に取引されてきた為である。