城端仏壇
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城端仏壇(じょうはなぶつだん)とは、富山県南砺市(旧城端町)を中心とする地域で製作される金仏壇のこと。
[編集] 起源・歴史
文明3年、加賀に蓮如上人が善徳寺(現・城端別院)を開基。本尊は行基の作と伝えられる。その後、永禄2年(1559年)城端に移築。城端町は善徳寺を中心とした門前町として賑わいをみせ、越中の小京都と呼ばれるようになるが、これが仏壇製作の土壌となった。
また城端といえば、城端神明宮の祭礼の際の「曳き山祭り(国重要無形民族文化財指定)」が有名だが、今から約三百年前、貞亨年間にまで起源は遡る。現在の山車や庵屋台は亨保年間のものである。加賀藩の特別庇護を受けた郷土の大工左平治、左右衛門、塗師治五衛門、唐津屋和助など名工と言われた人たちによって製作された。いずれも金箔や多彩な城端塗の粋をつくした絢爛豪華なもので、山車で培われた技術は長浜仏壇と同様に仏壇製作にも大きな影響をもたらした。
[編集] 特徴
- 表戸の表を溜色あるいは銭目などに塗り上げる。
- 内部の段板を朱色に塗り分ける。
[編集] 関連項目
- 高岡仏壇
- 城端塗