大谷口配水塔
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大谷口配水塔(おおやぐちはいすいとう)は、東京都板橋区大谷口にある荒玉水道の大谷口給水場(のちに大谷口給水所に改称)に作られた配水塔である。
- ドイツで衛生工学を学び、近代水道の礎を築いた中島鋭治博士による設計。1931年に完成し、配水塔としては1972年7月31日まで使用された。完成当時の周辺は畑田圃が多く、近隣上板橋村各戸への給水ではなく王子・滝野川方面の製紙工場への給水が主であった。
- 使用停止後も中野通り沿いの高台にあり地元では良く目立つ。「大谷口水道タンク」として板橋区の景観百選に選定されるなど、地域のランドマークとして親しまれてきたが、老朽化のため2005年6月に取り壊された。
- なお、跡地は給水所として再整備され、配水塔の意匠を継承するデザインのポンプ棟が建設される予定。