天体暦
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天体暦(てんたいれき)とは、太陽・月・惑星・恒星の運行位置や日食や月食、天体の出没といった天象を推算して予報する暦。エフェメリスともいう。
中国暦は月日を決めるカレンダーとしてだけではなく、天体暦としての側面ももっていた。
現在、天体暦は基本暦(Fundamental ephemeris) と視天体暦(Apparent ephemeris)に分けることができる。 基本暦は、天体の運動方程式を積分して得られる天体の幾何学的な位置を扱い、視天体暦は、基本暦をもとに座標変換や惑星光行差の補正等をして得られる天体の視位置を扱っている。
現在の日本では、海上保安庁水路部から『天体位置表』という年刊の視天体暦が刊行されている。