太宗 (陳朝)
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太宗(たいそう、vi:Trần Thái Tông、1218年-1277年、在位1225年-1258年)は、陳朝の初代皇帝。陳朝の実質的な創始者である陳守度の甥。諱は煚。兄に安生王柳がいる。
1225年、叔父の陳守度によって李朝の女皇帝・李昭皇と結婚し、王位に即位することとなった。このとき、わずか八歳という幼年であったため、実際の政務は叔父が取り仕切ったという。
成人すると親政を開始し、科挙による有能な人材登用や諸制度の整備など、陳朝の土台を固める事に務めた。1257年にはモンゴル軍が侵攻してきたが、太宗は自ら出陣してこれを撃退した。1258年、子の聖宗に譲位して上皇となったが、自身はなおも実権を握り続けた。
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