太平山 (秋田県)
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太平山(たいへいざん)とは、秋田県にある山の名前。 秋田県中央部、秋田市・上小阿仁村にまたがる山で、太平山を中心に太平山県立自然公園に指定されている。
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[編集] 概要
標高1171m、頂上には太平山三吉神社の奥宮があり、麓の秋田市広面赤沼に里宮がある。秋田市内から気軽に行ける山で、路線バスでかなり近くまで近付け、ハイキングコースとしても人気のある山である。太平山自体は前岳、中岳、奥岳の三つの山頂からなり、奥岳が1170mでもっとも標高が高く、また三吉神社の本社もこの奥岳に設置されている。中岳山頂に避難小屋、奥岳に山小屋がある。以前は前岳にも山小屋があったが、焼失した。また登山道中腹には女人堂があり、太平山もかつては多くの山と同じように女人禁制であったことをうかがわせる。 太平山は太平山県立自然公園に属しており、太平山がもっとも標高が高いと思われているが、最も高いのは太平山系の白子森(標高1179m)であり、これは秋田市内においても最高地点である。
[編集] 太平山登山ルート
主なルートは旭又から登山道にある御手洗神社を経て山頂に至る御手洗ルート、前岳から中岳を経て奥岳に至る縦走ルートもある。途中弟子帰りと呼ばれる岩場があり、一番の難所とされた。どのルートも一日あれば登頂できるトレッキングルートで、分岐も少なく迷いにくい山であるが、年間を通して熊が出没し、また山菜採りなどで遭難する可能性が皆無ではないので注意が必要である。
[編集] 太平山県立自然公園
太平山を中心として様々な施設が存在する。主なものとしては、ドーム型室内プール「ザ・ブ~ン」やスキー場「オーパス」、温泉施設として「森林学習間」等がある。他にも植物園やキャンプ場があり、いずれも市内から近くバスで行ける。 秋田市最高点である白子森もこの太平山県立自然公園内にあり、以前は登山者減少のため登山道が荒廃し、登頂が困難な山になっていたが、近年整備され、現在は登頂可能となっている。山小屋・避難小屋等はない。