太陽の帝国

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『太陽の帝国』（Empire of the Sun）は、イギリスの小説家J・G・バラードの半自伝的な長編小説。スティーヴン・スピルバーグによって映画化され、1987年に公開された。日中戦争時の上海で生活していたイギリス人少年の成長を描く。

[編集] 小説

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1984年に発表された。日本語版は高橋和久訳で国書刊行会から1987年に出版された。

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[編集] 映画

[編集] ストーリー

上海のイギリス租界で生まれ育ったイギリス人少年ジェイミーは、日本の零戦に憧れる少年。だが日本軍が上海に侵攻した際、両親と逸れてしまう。独りぼっちになった彼は、中国人青年の追剥に遭ったところを不良アメリカ人のベイジーに助けられ、生き抜くために空き巣・泥棒を重ねてゆく。日本軍の捕虜収容所へ収監され、蘇州の収容所へ送られ、そこで力強く成長していく。

[編集] 作品の評価

以下はあくまでもウィキペディア会員が個人的感想に基づいて作成した評価であり、いわゆる世間一般的な評価とは異なることがありますのでご注意ください。

スティーヴン・スピルバーグ監督ということで期待した観客を失望させる声が多かった。スピルバーグの意気込みにもかかわらず、アカデミー賞各部門は全て逃した。
近年では、お笑い芸人のはなわが「ガッツ伝説」のネタの一つとして「スピルバーグ唯一の大コケ作品♪」と歌ったことも。

[編集] スタッフ

原作：J・G・バラード
監督：スティーヴン・スピルバーグ
脚本：トム・ストッパード
製作総指揮：ロバート・シャピロ
製作：スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル
撮影：アレン・ダヴュー
音楽：ジョン・ウィリアムズ

[編集] キャスト

ジェイミー：クリスチャン・ベール
ベイジー：ジョン・マルコヴィッチ
フランク：ジョー・パントリアーノ
ローリング医師：ナイジェル・へイヴァース
ビクター夫人：ミランダ・リチャードソン
ナガタ軍曹：伊武雅刀
特攻隊員の少年：片岡孝太郎
日本兵(上官)：ガッツ石松
日本兵(運転手)：山田隆夫

[編集] タイトルを元にしたボードゲーム

GMT社から2005年に太平洋戦争全体を扱う戦略級シミュレーション・ボードゲームが出版された。現在主流となっているカード・ドリブン・システムによるもの。タイトルだけ借用したようで、ゲーム内容と映画のストーリは全く関係がないどころか、主に太平洋での日米艦隊とそれに続く上陸戦を扱っており、中国戦線は省略されている。