奇跡
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奇跡(きせき、奇蹟、英:Miracle(ミラクル))とは、人間の力や自然現象を超えたできごと。神の力などとされ、宗教と結びついていることが多い。
シャーマニズムの支配する世界ではシャーマンは病気を霊力で治すと信じられている。
旧約聖書でもモーセはさまざまな奇跡を行ったと記述されている。
キリスト教では、人間にはできないことをするために聖霊が遣わされ、その人の救いのために必要な行い(すべきことやしてはならないことなど)を示すとの教えがある。
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[編集] 転用
スポーツでは、格上に対する劇的な勝利や信じがたいプレーを奇跡と呼ぶことがある。(例)キンシャサの奇跡
- サッカーでは、ある国やチームが劇的な展開で悲願達成をしたときや、圧倒的に格上のチームに勝利した場合にその出来事を開催地の名を取って「~の奇跡」と名付ける事がある。(例)イスタンブールの奇跡、マイアミの奇跡、ロッテルダムの奇跡
スポーツ以外では、急激な経済発展を指すことがある。(例)東洋の奇跡、漢江の奇跡
また、極めて低い確率でしか起こらない(望ましい)ことが実現した場合にも用いられる。(例)奇跡の星地球(液体の水を持ち、気候が安定し、高等生物が多数生息する星はめったに生まれないという立場からみた地球のこと)
[編集] 悪用
「奇跡」という語は時として人々を惹きつける力を持ち、それゆえこれを悪用する例もある。悪徳商法や悪意のある新興宗教の勧誘で用いられる手法である。