子午線
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子午線(しごせん、meridian)は、地球上の同一経度の地点を結んだ仮想的な線である。経線(けいせん)ともいう。子午線は南極点と北極点を結ぶ大円の半円となり、必ず南北に伸びる。同じ子午線上の各点の位置は緯度で与えられる。子午線は全ての緯線と直交する。
イギリスの旧グリニッジ天文台を通る子午線は特に本初子午線と呼ばれ、この子午線を経度0度とする。これ以外の子午線は、地球中心を頂点として赤道に沿って測った本初子午線とのなす角によって互いに区別される。グリニッジより西側の経度は西経X度、東側は東経X度などと呼ばれる。詳細は経度の項目を参考のこと。
子午線という名称は子の方角(北)から午の方角(南)に伸びる線を意味する。これは、中国から日本に伝わった<方角を十二支に当てはめるやり方>からきており、ちょうど子が北、午が南をさしていたので、「子午線」と言うようになった。本初子午線は、「一番初めの、もとになる線」という意味。 また、英語の meridian は「正午」を意味するラテン語の meridies に由来する。
[編集] 天文学
天文学では、地平線上の真北から天頂を通って真南へ至る天球上の仮想的な大円を子午線と呼ぶ。従って北半球では天の北極、南半球では天の南極が必ず子午線上にある。子午線は常に地平線と直交する大円として固定されているため、地球の自転に伴って天球上の天体は日周運動を行い、子午線を通過する。これを子午線通過 (transit または culmination) と呼ぶ。天体の赤経と観測地での地方恒星時が分かれば、その天体がその観測地で子午線通過する時刻を求めることができる(時角を参照のこと)。