子守神社
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子守神社(こもりじんじゃ、こまもりじんじゃ)という名前の神社は、日本各地に存在する。名前の通り、子供の守護神としての「子守神」を祀る神社であり、氏神とされたり、氏神神社の境内に末社として祀られたりする。籠守、子護などとも書かれる。
子守神社には2つの系統がある。1つは水分神(みくまりのかみ)の系統、もう1つは熊野本宮大社第八殿・子守宮の系統である。
水分神は本来は水の配分を司どる水神であるが、「みくまり」が訛って「みこもり(御子守)」となり、子守神ともみなされるようになった。総本社は吉野水分神社(奈良県吉野町)である。この系統の著名な神社には以下のようなものがある。
熊野本宮大社第八殿・子守宮は『梁塵秘抄』に「神の家の子公達(きうだち)は、八幡の若宮、熊野の若王子・子守御前」と詠まれた熊野権現の御子神である。この系統の神社には、藤白神社(和歌山県海南市)末社の楠神社(通称 子守社)などがある。
他に、以下のものがある。