宝満山
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宝満山(ほうまんざん)(標高869.6m)別名 御笠山(みかさやま)、竈門山(かまどやま)
旧御笠郡の中央に位置し福岡市の南東、太宰府の北東にある。 古くから霊峰として崇められ、山頂の巨岩上に竈門神社の上宮があり、全山花崗岩で、英彦山、脊振山と並ぶ修験道の霊峰である。
山頂の眺望は抜群で、西から脊振山地の山々、博多湾・玄界灘・三郡連山(砥石山・三郡山・頭巾山・仏頂山・宝満山)・英彦山・古処・馬見・津江山地・九重の山々・筑紫・筑後・佐賀の平野・有明海の彼方に雲仙岳も遠望でき、稜線沿いに仏頂山・三郡山へと至る道は人気の高いハイキングコースである。数多くの登山道があるが、太宰府側からのものが表登山道。
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[編集] 山名の由来
[編集] 御笠山
最も古い名称で、二日市方面から望むと「笠」の形に見えることから(古来「笠」は神の憑代(よりしろ)と考えられ山全体が御神体として信仰されていた)
[編集] 竈門山
この山の九合目にある竈門岩によるという説と、貝原益軒の「筑前国続風土記」には「この山は国の中央にありていと高く、造化神秀のあつまれる所にして、神霊のとどまります地なれはにや、筑紫の国の惣鎮守と称す。」と書かれてあり、カマドのような形をしていて、常に雲霧が絶えず、それがちょうどカマドで煮炊きをして煙が立ち上っているように見えることからという説がある。
[編集] 宝満山
神仏習合によってこの山に鎮まります神が「宝満大菩薩」とされたところから。