宮地嶽神社
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宮地嶽神社 | |
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拝殿と注連縄 |
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所在地 | 福岡県福津市宮司1304 |
位置 | 北緯33度46分47秒 東経130度29分10秒 |
主祭神 | 神功皇后 |
社格等 | 県社・別表神社 |
創建 | 西暦400年頃 |
例祭 | 9月21日~9月23日(御神幸祭) |
宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)は、福岡県福津市に所在する神社。神功皇后を主祭神し、勝村大神・勝頼大神を配祀する。
目次 |
[編集] 概要
毎年200万人以上の参拝客が訪れ、特に正月三が日には90万人以上の人々が訪れている。宮地嶽神社は開運商売繁盛の神社として知られている。宗像地方では宗像大社と並んで参拝客が多く、日本一大きいと称される注連縄も有名である。神社の参道には多くの土産店が立ち並んでおり、商売繁盛にちなんで招き猫やダルマを販売している店が多い。また太宰府天満宮の「梅ヶ枝餅」に似た「松ヶ枝餅」が売られている。梅ヶ枝餅が餅の表面に天満宮の神紋・梅紋があるのに対して、松ヶ枝餅には宮地嶽神社の神紋・松紋がある。
その他、毎月末の深夜0時(明けて1日)には「一日参り」と呼ばれるものが行われており、多くの参拝客が深夜にも関わらず詰め掛ける。そのため多くの出店が出店しており飲食店も開店する。
[編集] 歴史
宮地嶽神社の創建は約1600年前にさかのぼるといわれる。息長足比売命(神功皇后)が、三韓征伐の前にこの地に滞在し、山の頂に祭壇を設け祈願して船出したのが始まりといわれる。現在の境内は祭壇を設けたとされる宮地岳の山腹に位置する。
[編集] 行事
- 1月1日 歳旦祭
- 1月10日 玉替祭
- 1月11日 開運宮座祭
- 1月28日 初不動祭
- 2月1日 大祈祷祭
- 2月2・3日 節分祭
- 2月28日 春季大祭
- 5月3日 奥の宮薬師神社大祭
- 5月31日~6月10日 菖蒲まつり
- 6月30日 大祓式
- 7月28日 夏季大祭
- 8月1日 大夏越祭
- 9月21日~23日 秋季大祭
- 10月21日 宵宮灯明祈願祭
- 10月22日 御遷座記念大祭
- 11月15日 七五三まつり
- 12月31日 大祓式・鎮火祭・除夜祭
[編集] 境内外社
宮地嶽神社内には「奥の宮八社」と呼ばれる社が祀られている。「一社一社をお参りすれば大願がかなう」といわれ、昔から多くの人が訪れている。その起源は日本最大級の石室古墳発掘を機に不動神社を奉祀したことによる。
- 稲荷神社
- 濡髪大明神
- 万地蔵尊
- 淡島神社
- 薬師神社
- 七福神社
- 不動神社
- 三宝荒神
[編集] 文化財
[編集] 国宝
- 宮地嶽古墳出土品
- 金銅鞍金具残欠
- 金銅壷鐙(つぼあぶみ) 一双
- 金銅鏡板付轡(かがみいたつきくつわ)
- 金銅杏葉(ぎょうよう)残欠 2枚分(「杏葉」は馬具の一種)
- 銅鎖
- 金銅荘頭椎大刀(かぶつちのたち)残欠(「頭椎大刀」は、柄(つか)の先端部が握り拳のような形状をした直刀)
- 金銅荘頭椎大刀残欠
- 金銅透彫冠残欠
- 金環
- 緑瑠璃丸玉 一連(「緑瑠璃」は緑色のガラス)
- 緑瑠璃丸玉 一括
- 蓋付銅鋺
- 銅盤残欠
- 土師器盌(はじきわん)
- 長方形緑瑠璃板残欠 3枚分
- 緑瑠璃板断片
- 附:各種金具等残片
- 宮地嶽神社境内出土骨蔵器
- 瑠璃壷
- 銅壷
- 附:陶質鉢残欠
[編集] 交通
- 最寄駅:JR九州・鹿児島本線福間駅から西鉄バス乗車、宮地岳宮前バス停下車、徒歩5分。福間駅からの徒歩では25分(2km)。
- 西日本鉄道・貝塚線西鉄新宮駅から西鉄バス乗車、宮地岳宮前バス停下車。
- 駐車場:あり