将棋倶楽部24
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種類 | 有限会社 |
略称 | 将棋倶楽部24 |
本社所在地 | 神奈川県海老名市 |
設立 | 2001年5月1日 |
業種 | |
事業内容 | インターネット将棋道場の経営 インターネット広告業 インターネット上のカルチャー教室 ホームページ企画立案、製作 ソフトウェア開発 コンピュータネットワークシステム設置管理運営 および以上に関連するコンサルティング業 |
代表者 | 久米宏(取締役) |
資本金 | 300万円 |
従業員数 | 1人 |
外部リンク | http://www.shogidojo.com/ |
将棋倶楽部24は、インターネット上でネットワーク対戦により将棋を無料で行えるサイト。会員数20万人を超え(2006年10月現在)、インターネット上の将棋対戦サイトでは最大規模のネットワークである。アマチュア・プロ不問で対戦が行われており、高段ではプロ棋士、奨励会員、アマトップクラスが鎬を削っていると言われている。
1998年に富士ゼロックスの社内ベンチャービジネス事業としてサービスが開始され、2001年には有限会社化された。2006年11月1日には、同社のインターネット将棋対局事業を日本将棋連盟に譲渡することで合意した。
目次 |
[編集] 特徴
特徴としてレーティングを利用した客観的な棋力の評価とハンドルネームを利用した匿名性がある。
- ハンドルネーム(ユーザー名)の取得にはメールアドレス(フリーメールのアドレスは不可)が必要になる。
- ハンドルネームを取得することにより、レーティング、棋譜保存、チャットなどの機能が使用可能となる(ハンドルネームを取得しない、ゲストでの参加も可能であるが対局は全てフリー対局(レーティングが上下せず、棋譜が保存されない対局のこと)となり、レーティング、棋譜保存、チャットなどの機能に制限がある)。
道場として「東京道場」「大阪道場」の二つの対局場が設定されており、各々3000人(現在は2800人)までの同時対局が可能であるが、通常は「東京道場」に人が集まることが多い。週末や休日、夕方以降は混雑する傾向にあり、ログインが困難な場合もある。
なお、管理者の久米宏(取締役)はキャスター久米宏とは同姓同名の別人である。
[編集] レーティングシステム
対局者の棋力は「段級位」と「レーティング」の両方で表示され、段級位とレーティングは以下のように連動している。
- 2800~ 七段
- 2450~2799 六段
- 2300~2449 五段
- 2100~2299 四段
- 1900~2099 三段
- 1700~1899 二段
- 1550~1699 初段
- 1450~1549 1級
- 1350~1449 2級
- 1250~1349 3級
- 1150~1249 4級
- 1050~1149 5級
- 950~1049 6級
- 850~ 949 7級
- 750~ 849 8級
- 650~ 749 9級
- 550~ 649 10級
- 450~ 549 11級
- 350~ 449 12級
- 250~ 349 13級
- 150~ 249 14級
- 50~ 149 15級
- 0~ 49 初心
レーティングは、ハンドルネームを取得したユーザー各人に与えられる持ち点であり、対局を行うことで上下する。レーティングの概念はイロレーティングに由来するものであるが、以下の通り、イロレーティングを簡略化した独自の算出方法を用いている。
[編集] 2人の対局者のレーティングの差が362点以下の場合
レーティングが高い者が勝った場合、勝った方のレーティングは16-(レーティングの差)×0.04点上がり、負けた方のレーティングは16-(レーティングの差)× 0.04点下がる。レーティングが低い者が勝った場合、勝った方のレーティングは16+(レーティングの差)×0.04点上がり、負けた方のレーティングは16+(レーティングの差)×0.04点下がる。ただし、点数が整数にならない場合は、小数点以下第1位を四捨五入して点数とする。
[編集] 2人の対局者のレーティングの差が363点以上の場合
レーティングが高い者が勝った場合、レーティングが高い方のレーティングは1点上がり、負けた方のレーティングは1点下がる。レーティングが低い者が勝った場合、レーティングが高い方のレーティングは31点上がり、負けた方のレーティングは31点下がる。
ただし、特例として、レーティング2600点以上の者と400点以上の点差がある者との対局では、レーティングは上下しない。また、レーティング200点以下の者が負けた場合、減る点数は通常の半分である。
将棋倶楽部24での段・級は、紙上認定で判定されたり将棋道場などで認定されたりするアマチュアの段・級よりは厳しく、奨励会やプロ棋界で用いられている段・級よりは甘いレベルであると言われている。
2002年の段階では「将棋倶楽部24の初段は町道場の三段程度である」という比較がされており、また米長邦雄が将棋倶楽部24のシステムを利用して5級~7級の相手に4連勝で初段免状、2級~4級の相手に4連勝で二段免状を取得できる免状獲得戦を行っているのが段・級比較の際の目安になる。
登録時のレーティング登録は自己申告制となっており、対局30局以下の場合はレーティング値の後ろに「2400?」のように「?」がつけられる。その後は上述のように随時推移し、一般的に、対局を重ねるほど相対的に正しい棋力を表している点数に落ち着いてくる。当初申告したレーティングが適切でないと判断した場合は、管理者にメールしレーティングを変更してもらうことができる。
[編集] 開催タイトル
- 年1度ほど開催
- 24竜王戦 gerard竜王
- 24名人戦 crown2名人
- 24達人戦 syunaidar達人
- リレー将棋大会 第10回優勝メンバー rekoreko, Hansen-Brody, kohamu, k.hisa
- 過去数回開催
- 24藤花戦
- 駒落ち王将戦
- 24王座戦
- 24棋王戦
- 24最高R保持者
- 04/6/5:3003 dcsyhi
- 05/6/29:3010 Aug 02
- 05/9/14:3035 Jyuhappo
- 06/9/23:3064 aoba81
- 06/12/22:3066 sakitama
通常ゲーム画面の利用者一覧の場所には段級が表示されるが、タイトルを取得した場合には「名人」「名将」のようにタイトル名が表示される。各段級優勝者にも「飛車・角行・金将・銀将・桂馬・香車、新王」のタイトル名が表示される。 リレー優勝チームは「リ王」。月間上位10名は「十傑」。
[編集] 関連項目
- 近代将棋道場(同システム、こちらは実名で登録する)