小金湯温泉
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小金湯温泉(こがねゆおんせん)は、北海道石狩支庁管内札幌市南区(旧蝦夷地、明治以降の旧石狩国)にある温泉である。郊外農村の中にある小さな温泉地で、札幌市街に近い。
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[編集] アクセス
[編集] 泉質
- 硫黄泉
- アルカリ性単純泉
源泉温度は30℃前後と、いずれもぬる湯である。
[編集] 温泉街
国道230号から100メートルか200メートルほど奥に入ったところ、豊平川の清流近くに3軒の旅館が存在する。歓楽的な要素が少ない湯治場である。川の対岸に山が迫って、柱状節理の壁をなす。昔は付近に黄金橋という吊り橋があったが、今はない。北東側には砥山ダムがある。旅館のそばに札幌市アイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」がある。
[編集] 歴史
開湯は1893年(明治26年)である。入植者がカツラの木の下から湧出している温泉を発見したとされる。 しかし1887年(明治20年)以前に入植した吉沢太左ヱ門が温泉を営んでいたとする記録があり、さらにそれ以前にも日本人の居住があったらしいので、実際の起源についてはっきりしたことはわからない。
1890年(明治23年)の入植者の出身地から「熊本開墾」を住所地名としたが、大正時代に「黄金湯」の地名があらわれ、これがやがて小金湯になった。この地名の由来には諸説ある。1962年(昭和37年)に住所地名も小金湯になった。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 札幌市教育委員会編『定山渓温泉』(さっぽろ文庫59)、北海道新聞社、1991年。