小鷹信光
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小鷹 信光(こだか のぶみつ、1936年 - )は岐阜県出身のハードボイルド評論家、翻訳家。本名、中島信也。
早稲田大学英文科卒業。在学中から評論活動を開始する。中世英文学を専門とする三浦修教授のゼミに所属していたが、卒業論文は現代アメリカの非行少年小説をテーマにしたもので、ワセダミステリクラブの会誌『フェニックス』に連載していた評論をまとめたものを提出して、なんとか及第点をもらったという。卒業後、医学書院の編集者として勤務しながら翻訳家としても活動を開始。その後独立し、多くの海外ハードボイルド作品を日本に紹介、自ら翻訳している。日本のハードボイルド史に残した功績は大きく、真保裕一は「ハードボイルドのファンを自認する者で小鷹の名を知らない者がいるとすれば、それは知ったかぶりのモグリか初心者だ」と語っている。
テレビドラマ『探偵物語』の原案者としても知られる。企画に当たっては「研究論文のようだ」と評されるほど膨大な文字数の企画原案を執筆(あまりにも長いため、企画書には簡略化されたものが掲載された)、小説版も手掛け、さらに撮影現場にも一度足を運ぶという熱の入れようだった。
娘のほしおさなえ(作家、詩人)は、哲学者で文芸評論家の東浩紀と結婚した。
目次 |
[編集] 評論集
[編集] 翻訳
- ジェイムズ・クラムリー
- 明日なき二人
- 酔いどれの誇り
- ジェイムズ・ハドリー・チェイス
- あぶく銭は身につかない
- ジェイムズ・M・ケイン
- 郵便配達はいつも二度ベルを鳴らす
- ジョン・L・ブリーン
- 巨匠を笑え
- ダシール・ハメット
- 赤い収穫
- ガラスの鍵
- マルタの鷹
- ダグラス・フェアベアン
- 銃撃!
- デイヴィッド・アンソニー
- ミッドナイト・ゲーム
- トー・クン
- 女教師
- リチャード・スターク
- 悪党パーカー/人狩り
- ロス・マクドナルド
- 一瞬の敵
- エラリー・クイーン
- クイーンの定員(評論)
[編集] 自著作
『新・探偵物語』2作は全日空の機内誌で発表された複数の短編を再構成して長編にしたもの。
[編集] 企画原案
- 探偵物語(1979年)