岩橋千塚古墳群
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岩橋千塚古墳群(いわせせんづかこふんぐん)は、和歌山市岩橋に所在する古墳時代後期後半の古墳群である。
[編集] 概要
紀国造(きのくにのみやつこ)集団の関係する古墳群である。約600基の古墳からなり、北の方鳴神地区には花山支群が、南の方岡崎地区には井辺八幡古墳支群がある。また、西の方宮地区には紀国造家が祀る日前(ひのくま)・国懸(くにかかす)両社がある。 そのうちの一番大きな前方後円墳の天王塚(てんのうづか)古墳が紀国造の紀直(きのあたい)の古墳である。6世紀後半頃に造営されたと考えられ、それより1~2世代を下ると群集墳が造られなくなっている。その後の追葬や祭祀が余り行われていない。しかし、支群の井辺八幡山古墳群中に方墳の井辺1号墳が築造されている。つまり、族長だけがなおしばらく盟主墳的な古墳を造営している。なお、これらの群集墳の造墓は、大化の薄葬令よりも約半世紀前に終わっている。
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