巨釜半造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
巨釜半造(おがまはんぞう/おおがまはんぞう)は宮城県気仙沼市(旧唐桑町)にある岬。巨釜、半造はそれぞれ別の景勝地であるが、同じ岬にあることから、一般に巨釜半造、または中点を置いて巨釜・半造などと呼ばれる。陸中海岸国立公園の南端部に位置する。
[編集] 概要
一帯は石灰岩が浸食されて形成されてできたもので、後述する巨釜半造以外にも、独特の奇観が見られる。
巨釜半造の巨釜とは巨大な釜で、大理石の浸食によって円状になった地形に波が押し寄せ、内部を渦巻く様子が、あたかも巨大な釜が湯を煮立たせているように見えることから名付けられた。また、半造とは名の通り、”半分造られた”釜という意味で、三日月状になっており、規模はこの半造の方が大きい。同様にこの半造でも角度の関係で渦巻く波が見られる。巨釜と半造の間に遊歩道が設けられており、またレストハウスの整備など観光整備が行われている。
そのほか、明治29年の三陸大津波襲来の際に、先端が2mほど折れてしまった折石、潮吹き岩などがある。