市原海樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

市原海樹（いちはらみのき、1968年 6月30日- ）は日本人元空手道選手。日本人として初めてUFCに挑戦した。また、空手の試合にとらわれることなく総合格闘技、ラウェイ、アマチュアボクシング、キックボクシング等様々な格闘技の試合を経験した。1994年の北斗旗無差別級の決勝戦での敗北を機に格闘技界から完全に姿を消す。

「僕は、僕の中にあるもののためだけに闘う」という言葉を残している。

[編集] 来歴

1992年3月26日に開かれた「格闘技オリンピックI」に大道塾代表として出場しオランダのピーター・スミットと対戦。奇数ラウンドがキックボクシング、偶数ラウンドがリングスルールという特殊なルールの試合で、3R2分42秒、ローキックでKO勝ちを収める。この試合を機に、彼は一躍格闘技界のスーパースターになる。

その1ヶ月後にはタイとミャンマーの国境付近に赴き、飛び入りでラウェイに参戦しKO勝利を収める。1992年7月7日に大道塾が主催した「格闘WARS7・7」という大会に出場。ロシア人キックボクサーとキックボクシングルールで戦い1RKO勝ちを収める。しかしながら、自分に対する周囲の反応が高まるに連れ、次第にインタビューでの言動に変化が生じ始める。

1993年に大道塾主催の「THE WARS」に参戦。メインイベントでオランダ人キックボクサーヤン・ロムルダーと対戦し、TKO勝ちを収める。

1994年3月11日に開催されたUFC2に参戦。ホイス・グレイシーと対戦するも一度も打撃を当てる事が出来ず、テイクダウンを奪われ5:06で片羽絞めでタップアウトした。同年開かれた北斗旗無差別級選手権で決勝戦で山田利一郎に敗れ準優勝する。これを機に完全に格闘技界から姿を消す。