常陸牛
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常陸牛(ひたちぎゅう)は、茨城県の指定された生産者が飼育した黒毛和種の牛のうち、食肉取引規格において歩留等級AまたはB、肉質等級4以上に格付けされた牛肉の銘柄。
[編集] 概要
1976年に茨城県産牛銘柄確立推進協議会によって、茨城県産の良質な黒毛和種の銘柄として「常陸牛」と命名された。 当初は主に県北地域で飼育されていたが、その後県内各地に広がった。 近年求められている牛肉に対する安全性確保とブランド力向上のため、2005年11月より東京都中央卸売市場など3市場で取引された常陸牛については、茨城県常陸牛振興協会の産地証明書が発行されている。
[編集] 飼育
常陸牛は肉専用種の黒毛和牛で、指定された生産者が厳選した子牛を緑豊かな自然の中で20ヶ月から25ヶ月間(生後月齢30ヶ月から35ヶ月)飼育。飼料には大麦、小麦、とうもろこし、大豆、乾牧草、稲わらを使用することにより、良質な筋肉と脂肪を作り出す。子牛の育成期には運動を充分行い骨格を作り上げ、逆に飼育の後半には運動し過ぎないよう1頭または数頭ずつに分けて管理する。
その結果、綺麗な脂肪交雑、いわゆる「霜降り」状態になり、肉はきめ細かく脂肪は締まりがあり、良質な風味と独自の旨みと甘みが出る。
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