平面幾何学式庭園
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平面幾何学式庭園(へいめんきかがくしきていえん)とは西洋式庭園の作庭技法の一つである。17世紀末フランスの宮苑造園家ル・ノートルによって確立された。この庭園様式は、その後ヨーロッパ全土に広がり、彼は「王者の庭師」、「庭園の王」とまで呼ばれるようになった。細部はイタリアで生まれた露壇式庭園で用いられたものも多いが、毛氈花壇やボスケ、トレリスなどは彼によって考案された。中でもヴェルサイユ宮殿は平面幾何学式庭園の代表例であり、300haにも及ぶその大庭園は建築式造園の一つの到達点である。この庭園様式はヨーロッパ中の宮廷庭園に模倣されたが、大きな広場やそこに繋がる一直線に伸びた道路は、18世紀の都市計画にも大きな影響を与えた。
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[編集] 庭園技法
[編集] 著名な庭園
[編集] 関連項目
- 建築式造園
- 露壇式庭園