18世紀
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[編集] 18世紀の歴史
18世紀は産業革命により、イギリスの生産力が飛躍的に向上した。産業革命の原動力のひとつに大西洋の三角貿易(奴隷貿易)に支えられた砂糖や綿花のプランテーション、そしてそこでの労働力となった黒人奴隷の存在がある。重商主義によりヨーロッパ各国で激しい貿易競争がおこなわれた。オランダの自由貿易は衰え、イギリスとフランスが台頭し両国は、激しい植民地戦争を繰り広げた。
プロイセンやロシア帝国に啓蒙専制君主が登場し上からの近代化が進められた。アジアの大帝国の腐敗、弱体化が始まり、それに乗じて西欧諸国のアジア進出が始まった。インドではムガル継承戦争によりムガル帝国が弱体化、デリー周辺をかろうじて支配する地方政権に転落し、地方政権の割拠するようになり、イギリス、フランスの進出を許した。オスマン帝国は改革がおこなわれたが大きな成果はなく、腐敗と弱体化がいっそう進んだ。清は最盛期にあたり人口が増えたため華僑が始まり、内政面で充実し、経済力も増したが、18世紀後期には腐敗が進んだ。
18世紀末期にはアメリカ独立革命、フランス革命がおこり、市民社会への流れが始まった。
[編集] できごと
- 1700年 - スペイン継承戦争(-1714年)
- 1700年 - 大北方戦争(-1721年、スウェーデンとロシア帝国間の戦争)
- 1701年 - 播州赤穂藩主浅野長矩、江戸城中で高家吉良義央に斬りつけ切腹の刑となる。浅野家は改易される。
- 1702年 - 赤穂浪士大石良雄ら四十七人で、吉良を討つ。
- 1703年 - 幕府、大石らに切腹を命ずる。
- 1703年 - 長州藩、製蠟所を設置。
- 1703年 - 元禄地震(房総沖M8前後)
- 1707年 - 富士山宝永大噴火(降灰砂は東方90Kmの川崎で5cm・大被害)
- 1709年 - 徳川綱吉が64歳で没し、 徳川家宣が江戸幕府第6代将軍となる。
- 1709年 - 東大寺大仏殿の再建なり、落慶供養行われる。
- 1709年 - 生類憐れみの令を廃止する。
- 1709年 - 幕府、新井白石を登用する。
- 1709年 - 東山天皇が譲位し、第114代中御門天皇が即位。
- 1713年 - 徳川家宣が没し、 徳川家継が江戸幕府第7代将軍となる。
- 1716年 - 4月30日、家継が8歳で没し、吉宗が江戸幕府第8代将軍となる。新井白石らを罷免する。大奥法度十九箇条を出す。
- 1717年 - 大岡忠相越前守が江戸町奉行就任。
- 1720年 - 江戸大火。江戸町火消しいろは四十五組設置される。
- 1721年 - ピョートル大帝、サンクト・ペテルブルグにて元老院からツァーリ(ロシア皇帝)に戴冠される。国体的なロシア帝国の始り。
- 1721年 - 小石川養生所完成。
- 1722年 - 清の雍正帝が第5代皇帝に即位。
- 1733年 - ポーランド継承戦争(-1735年)
- 1735年 - 中御門天皇が譲位し、第115代桜町天皇が即位。
- 1735年 - 清の乾隆帝が第6代皇帝に即位。
- 1739年 - ジェンキンスの耳の戦争。
- 1740年 - ハプスブルク家長女マリア・テレジア,ハプスブルク家の家督を継承。
- 1740年 - オーストリア継承戦争(-1748年)
- 1745年 - 徳川家重が江戸幕府第9代将軍となる。
- 1747年 - 桜町天皇が譲位し、第116代桃園天皇が即位。
- 1755年 - リスボン大地震
- 1756年 - 七年戦争(-1763年)
- 1758年 - 12月25日、ハレー彗星接近。
- 1760年 - 徳川家治が江戸幕府第10代将軍となる。
- 1762年 - 桃園天皇が没し、第117代後桜町天皇が即位。
- 1770年 - 後桜町天皇が譲位し、第118代後桃園天皇が即位。
- 1776年 - アメリカ独立戦争(-1783年)
- 1779年 - 後桜町天皇が没し、第119代光格天皇が即位。
- 1782年~1788年 - 日本、天明の大飢饉。
- 1787年 - 徳川家斉が江戸幕府第11代将軍となる。
- 1789年 - フランス革命(-1794年) ※1789年-1799年は誤り
- 1796年 - 清の嘉慶帝が第7代皇帝に即位。
- 1798年 - 本居宣長、『古事記伝』を完成。
- 1800年 - 伊能忠敬、蝦夷地の測量に向かう。
[編集] 人物
[編集] 政治
- 雍正帝(清朝第5代皇帝、在位1722年-1735年)(1678年12月13日-1735年10月8日)
- カール12世(スウェーデン王、在位1697年-1718年)(1682年6月17日 - 1718年11月30日)
- 乾隆帝(清朝第6代皇帝、在位1735年-1795年)(1711年9月25日-1799年2月7日)
- フリードリヒ2世(プロイセン王・大王、在位1740年-1786年)(1712年1月24日 - 1786年8月17日)
- バウムガルテン(*1714年7月17日 - +1762年5月26日)
- カルロス3世(スペイン王、在位1759年-1788年)(1716年1月20日 - 1788年12月14日)
- マリア・テレジア(ハプスブルク家女帝、在位1740年-1780年)(1717年5月13日 - 1780年11月29日)
- レッシング(*1729年1月22日 - +1781年2月15日)
- エカチェリーナ2世(ロシア女帝、在位1762年-1796年)(1729年5月2日 - 1796年11月6日)
- グスタフ3世アドルフ(スウェーデン王、在位1771年-1792年)(1746年1月13日 - 1792年3月29日)
- ルイ16世(フランス王、在位1774年-1792年)(1754年8月23日 - 1793年1月21日)
- マリー・アントワネット(フランス王妃)(1755年11月2日 - 1793年10月16日)
- ナポレオン・ボナパルト(*1769年8月15日 - +1821年5月5日)
- グスタフ4世アドルフ(スウェーデン王、在位1792年-1809年)(1778年-1837年)
[編集] 文化
- エドマンド・バーク
- イマヌエル・カント(*1724年 - 1804年)
- カール・フォン・リンネ(*1707年5月23日 - +1778年1月10日)
- フリードリヒ・ハインリヒ・ヤコービ(*1743年1月25日 - +1819年3月10日)
- ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
- フリードリヒ・フォン・シラー
- コシチューシコ(コシューシコ)
- ジョージ・ワシントン
- アントワーヌ・ラヴォアジエ(*1743年8月26日 - +1794年5月8日)
- ハンス・アクセル・フォン・フェルセン(*1755年9月4日 - *1810年6月20日)
- ウィリアム・ホガース(*1697年 - 1764年)
- ジャン・シメオン・シャルダン(*1699年 - +1779年)
- アントワーヌ・ヴァトー(*1684年 - +1721年)
- ジャン・オノレ・フラゴナール(*1732年 - +1806年)
- ジャック=ルイ・ダヴィッド(*1748年 - +1825年)
- トマス・ゲインズバラ(*1727年 - +1788年)
[編集] 音楽
- アントニオ・ヴィヴァルディ (1678年-1741年)
- ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685年-1750年)
- ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル (1685年-1759年)
- フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732年-1809年)
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756年-1791年)
[編集] 技術
- ピアノ発明
[編集] 10年紀と各年
記事が少ない間、各年は10年代へのリダイレクトです。