度胸星
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『度胸星』(どきょうぼし)は2000年に週刊ヤングサンデーで連載されていた山田芳裕の漫画作品。全4巻。
目次 |
[編集] ストーリー
2020年頃、火星に人類が始めて降り立つ。しかしその数秒後、謎の物体「テセラック」に着陸船と母船を破壊され、火星と地球の交信が途絶えてしまう。アメリカは火星に取り残されたと思われる4人の飛行士を救出するために全世界から救出隊のクルーを募集する。その話を耳にしたトラック運転手の主人公・三河度胸が宇宙飛行士を目指し、仲間と共に命がけの過酷な訓練を重ねる。一方火星では、たった一人生き残った宇宙飛行士、スチュアートが正体不明のテセラックに壮絶な戦いを挑む。
[編集] 登場人物
- 三河度胸(みかわ どきょう)
- 主人公。トラック運転手の父と母、妹を持つ。生真面目な性格で暴力を極端に嫌い、自分の「度胸」という名前も嫌っている。死んだ父親と火星の話をよくしていたため、火星に行きたいという人一倍強い意志を持つ。
- スチュアート
- NASAの宇宙飛行士。人類初の火星着陸クルーの一人。火星着陸直後にテセラックに遭遇、仲間の3名のクルーもろとも着陸船を破壊され、一人でテセラックの正体を探り戦いを挑む。地球にいた頃は腕っぷしの強さで有名で、タックルでブラッドレー飛行士のアバラを折ったこともある。
- 筑前智(ちくぜん さとる)
- 香港生まれの21歳。ハッタリと勢いと要領の良さで生き抜いてきた。NASDAの火星救出クルー選抜試験の初期段階では金が無いため、筑波の施設の近くの森の中にテントを張って生活していた。その頃度胸と知り合い、良きライバルとして選抜試験を争っていく。
- 市原茶々(いちはら ちゃちゃ)
- 人の心を読む能力のある女性。オーストラリア出身。自分の持つ能力を嫌い、生物の住んでいない場所に行きたいという願望を持つ。
- 石田友助(いしだ ゆうすけ)
- 中学校を卒業したばかりの15歳。救出クルーへの応募の動機は「こっちのほうがおもしろそうだったから」「ほかにおもしろそうなことないから」
- 武田勇(たけだ いさむ)
- ヤクザの組長の息子。自分が選抜試験で生き残るためには暴力を振るってでもライバルを蹴落とそうとする。しかし度胸とペアを組む無重力環境訓練を通じて度胸のもつ「クソ度胸」を認める
- 坂井輪利宏(さかいわ としひろ)
- 物理学者。超ひも理論研究のエキスパート。体力的な面では他の候補生達に劣るものの、サバイバル訓練では妻の光子と共に年配ならではの知恵を披露する。ブロンソン飛行士とはアメリカの大学の研究室時代の学者仲間。
- 坂井輪光子(さかいわ みつこ)
- 坂井輪利宏の妻。夫婦で共に選抜試験に応募する。
- ブラッドレー
- NASAの宇宙飛行士。救出隊の隊長を務める。日本の候補生の選抜のため来日する。
- ブロンソン
- NASAの宇宙飛行士。救出隊の一員で元科学者。ブラッドレーと共に来日する。
- ハリコフ
- NASAのロシア人宇宙飛行士。救出クルーのメンバーだったが、打ち上げ2日前に突然辞退を申し出る。
- 教官
- なぜか西部警察の大門にそっくりなNASDAの鬼教官。危険な状況の訓練でブラッドレーたちが訓練中止を進言しても、候補生たちを心から信頼しているため自分が責任を取ると言い訓練続行を宣言する。
- 林
- 週刊誌の記者。NASAやロシアの宇宙機関の取材を主に行っており、非公開の機密情報も手に入れる。
[編集] その他のキャラクター
- テセラック
- 人類初の火星着陸クルーのスチュアート飛行士の目前に突如現れた立体の影を持つ謎の物体。乗員もろとも瞬時に着陸船を破壊し、火星周回軌道を飛ぶ母船のスキアパレッリ2号もいとも簡単に破壊する。一方でスチュアートが砂嵐に遭い崖から転落した時はスチュアートを救い出した。人間にとっては離れた場所に存在する物体を破壊したり、人間の身体や着陸船を裏返したりできる。スチュアートの考察によるとテセラックには距離という概念が存在せず、人類が知る事のできる3次元ではない高次元の存在であるとされる。当初は立体の十字架型をしていたが、二度目にスチュアートの前に現れた際、二重の立方体のような形状の超立方体へと変化する。
[編集] 外部リンク
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