弘前在来トウガラシ
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弘前在来トウガラシ(ひろさきざいらいとうがらし)は、青森県弘前市で栽培されてきた在来種のトウガラシである。
弘前藩初代藩主、津軽為信(1550~1607)が京都から持ち帰った後、津軽地方に広められたと伝えられている。糖度は完熟の場合、通常の鷹の爪の約2倍と国内随一である。形状は大振り曲状で肩が大きく張り出した独特なものである。近年は安価な輸入トウガラシの影響のため生産量が激減したが、2004年に地元関係者や学識経験者など産学官連携により栽培体系が確立され、その後は生産量が増加し、現在では在来津軽「清水森ナンバ」の商品名で、一味トウガラシや醤油漬け、ソフトクリームなどの様々な加工品が販売されている。