後追い小僧
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後追い小僧(あとおいこぞう)は、日本の神奈川県丹沢地方東部に伝わる妖怪。
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[編集] 特徴
姿は4歳から10歳程度の子供のようで、服装はぼろぼろのむしろや、絣(かすり)の着物、毛皮などを纏っている。
山中を人間が歩いていると、後追い小僧は無言でその者の後をつけて歩く。つけられた者が気配を感じて後ろを振り向くと、木や岩の陰に隠れ、姿を消してしまう。後を追うだけでなく、ときには道案内のように前を歩く時もある。日中の午後に現れることが多いが、夜に現れる場合は提灯のような火を灯している。
人間に対して危害を加えるわけではないが、何度も同じことを繰り返されて気味悪さを感じる場合は、食べ物(握り飯、芋、菓子など)を辺りの岩や切り株の上に置いて行くと良い。また夜に現れた場合は、声をかければ消える。何もしなくても、後をつけられている者が山を抜けて里に近づくと、自然に消えてしまう。
[編集] 考察
古来より山は死後の世界に近い場所とされ、死者の霊が集まってくると考えられていた。後追い小僧は、そうした霊が生きている人間になついて現れた者という説がある。