御田八幡神社

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御田八幡神社
所在地	東京都港区三田3-7-16
主祭神	誉田別尊命天児屋根命武内宿禰命
社格等	式内社・郷社
創建	和銅2年（709年）
例祭	8月15日

御田八幡神社（みたはちまんじんじゃ）は、日本の東京都港区三田（「月の岬」の麓）にある神社である。

誉田別尊命（ほんだわけのみこと、八幡神）を主祭神とし、天児屋根命（あめのこやねのみこと）、武内宿禰命（たけのうちすくねのみこと）を配祀とする。

月の岬の海側斜面に位置する。江戸時代には直ぐ正面に東海道が走り、その向こうは江戸湾の海浜が開け、さぞかし風光明媚であったと考えられる。明治40年代芝浦の埋め立てが始まりその面影を失うことになる。現在は周囲の木々は剪定がなされず放置され鬱蒼と生い茂り、あたり一面薄暗く蕭蕭とした雰囲気を漂わせている。
裏の崖の上は亀塚公園であり、以前は公園に出る通路が開通していた。

[編集] 歴史

和銅2年（709年）8月、東国鎮護の神として牟佐志国牧岡の地に祀られたのに始まる。寛弘7年（1011年）、武蔵国御田郷久保三田に遷座し、嵯峨源氏渡辺一党の氏神として尊崇された。『延喜式』には「武蔵国荏原郡稗田神社（ひえだじんじゃ）」として記載されている。ただし、「延喜式内稗田神社」は、大田区蒲田の稗田神社（蒲田八幡神社）も論社となっている。

徳川家康の江戸城入城の際に奇瑞があったことから、現在地である荏原郡上高輪村海岸を開拓して社殿を造営し、寛文2年（1662年）8月に遷座が行われた。しかし、寛文8年2月の大火により社殿は全焼、仮殿が伊皿子坂薬師寺に置かれた。寛文12年8月に社殿が再建され再度遷座された。

慶応元年（1865年）に神祇官により延喜式記載の「稗田神社」に改称、明治5年（1874年）に「三田八幡神社」に改称し、郷社に列した。明治30年（1897年）に「御田八幡神社」に復した。昭和20年の東京大空襲で寛文12年造営の社殿が焼失し、戦後の昭和29年に復興された。