悪霊
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悪霊 (あくりょう)
- 多くの宗教や心霊術、オカルトで用いられる用語である。本項で述べる。
- フョードル・ドストエフスキーの小説。悪霊 (小説) を参照。
- 江戸川乱歩の未完の小説。悪霊 (江戸川乱歩) を参照。
- 小野不由美の小説、それをもとにした漫画(ゴーストハント)。悪霊シリーズを参照。
悪霊 (あくりょう)は、生きている人間に悪さをする、あるいはそういった結果をもたらす存在。以下のものが挙げられる。
文化人類学においては英語のevil spirit、ドイツ語のböse Geistなどにあたる概念が「悪霊」と翻訳されるが、この語は日本語からイメージされるような精霊的なものだけではなく、人々にとっての善神に対立する宇宙論的な悪神や悪魔、魔神にも適用されることがある。
[編集] 影響
悪霊が、人の不運や病気、災いの原因となるとされる。
その治療のために呪術師、祈祷師に悪霊払いを依頼するという習慣やしきたりは、 日本に限らず、東南アジア、インド、スリランカなどの南アジア、アフリカ、中南米の各地に見られる。
キリスト教における魂の善と悪は、清められているか清められていないか、即ち完全か不完全かで区分される。このため、治療としては、誰か何かにとりついてしまっている霊には、他者にやつあたりするのではなく、本人の不完全さを悟らせ、完全になるよう回心を促すことも方法ではある。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 小松和彦著『悪霊論 ― 異界からのメッセージ』筑摩書房[ちくま学芸文庫]。ISBN 4480083332