惑わしの島々
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惑わしの島々(Enchanted Isles)は、J・R・R・トールキンの小説、『ホビットの冒険』、『指輪物語』、『シルマリルの物語』の舞台、中つ国にある島々。ノルドールの叛乱者がアマンの地へと戻ることを防ぐため、ヴァラールによって置かれた魔法の島々。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ヴァリノール隠し
惑わしの島々は、ノルドールの叛乱のあと、かれらが西方のアマンの地へと帰ることを妨げるため、トル・エレッセアの東の海域にヴァラールによって南北に広く置かれた島々であった。その海域は霧に覆われて暗く、その岩場がつくる波音は船乗りに海を厭わせ、しかし島々にひとたび足を踏み入れれば、かれらは魔法の眠りに落ち、「世界の変わる日」まで目覚めることはない。註1
[編集] 航海者エアレンディル
ベレリアンドのエルフとエダインの運命がいよいよ極まると、エアレンディルはシルマリルの光とともに西方へと航海し、イルーヴァタールの子らのうちただ一人、惑わしの島を通り抜け、ヴァラールの許しと助力を乞うた。
註1「世界の変わる日」とはいつのことか定かではないが、中つ国へと渡った叛乱者たちが許されたとき、島々の魔法に捕らわれたものたちも開放されたものと思われる。なぜならエアレンディルの父トゥオルは息子に先立って西方へと船出しており、エアレンディルが惑わしの島々を通った最初のものであるならば、つまりトゥオルは島に捕らわれていたことになる。しかし中つ国に伝わる歌によれば、のちにトゥオルはアマンに住んだとされており、アマンからの知らせが届いたということは、かれが島々の魔法の眠りから目覚めたのは、第四紀より前ということになる。
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