愛を歌うより俺に溺れろ!

白石秋羅（しらいしあきら）（声：保志総一朗）: 聖野薔薇女子学院の隣にある男子校、男海山（だんかいさん）高校の「姫」と呼ばれている男子生徒。外見は美少女と見紛うばかりでパパラッチ隊もいるほどだが、中身は腹黒い。水樹に一途に恋をしており、水樹のためなら何でもすることができるほどで、時には手段を選ばない。外見は女の子だが、本人は女の子扱いされること、姫と呼ばれることを非常に嫌がっており、蘭と留衣を足して２で割ったような男になりたいと思っている。女装も嫌い。ちなみに中身と比例してその手のテクニックにはかなり熟知している。水樹に手を出そうものなら「黒秋羅」と呼ばれる顔を発動させ、手を出したものに制裁を与える。また、３人の兄がいるらしいが、その兄からも女の子扱いされている。ちなみに、時と場合を考えてなら女の子のフリをしたり、可愛い仕草をすることもある（堂々と女風呂に入ったりしたことも…）。最強かつ最凶。男ながら、外見を武器にして水樹と一緒にいるために女の子バンド「青き薔薇（ブラウエローゼン）」のボーカルとなる…が、自分が男というのはメンバー以外にはナイショ。牛乳が嫌い。格闘一家の末っ子で、母親は彼が生まれてすぐに亡くなった。
桜坂水樹（さくらざかみずき）（声：斎賀みつき）: 聖野薔薇（せんとのばら）女子学院の王子様と呼ばれているボーイッシュな少女。高校１年。作者いわく「ツンデレ」。外見は男装をすればそこらのイケメンよりもレベルが高く、女性の格好をすればモデル並。が、自分が美人であるという自覚はない。中身は割と純情で涙もろく、恋愛に関しては奥手で鈍感。女の子バンド「ブラウエローゼン」のリーダー兼ギター。最初は男嫌いだと言い張っていたのだが、その原因は幼い頃に遊んだことのある男の子を見ているうちに動悸、息切れ、めまい等を起こしたことから、男は体に悪いというピントのズレた思い込みをした為である。しかしその一緒に遊んだ男の子こそ秋羅であった。秋羅への思いを自覚してからは、ツンデレな態度をとりながらもいい方向へ進みつつある…が、秋羅の大胆かつ過激なアプローチにはすこし戸惑い気味。また、恋愛経験がゼロだったためラブソングが作れないことが悩み。蘭にも気に入られている。
二階堂蘭（にかいどうらん）（声：石田彰）: 秋羅と同じ高校に通う男子生徒で、生徒会会長。秋羅を異常なほどに可愛がっており、秋羅を「姫」と呼ばれる原因を作った人。中身はこんなだが、実は警視総監の息子。秋羅が気に入っているという水樹に嫉妬したが、水樹が女の子だとわかると「自分の姫になれ（＝自分の女になれ）」と手を出してきている。しかしそのたびに秋羅に鉄拳制裁を与えられている。本人曰く「美しいものが好き」とのこと。
鬼龍院留衣（きりゅういんるい）（声：櫻井孝宏）: 秋羅と同じ高校に通う男子生徒で、生徒会の副会長。蘭と違って水樹に惹かれることはなく秋羅一筋。しかしその一筋さをよく秋羅に利用されて言いくるめられていることが多い。隠し撮りもしているが、こう見えて東海道最強のヤクザ「龍牙会（りゅうがかい）」の一人息子。
成瀬薫（なるせかおる）（声：河原木志穂）: 水樹とは聖野薔薇女子学院の幼稚舎の時からの親友で、「ブラウエローゼン」の初代ボーカル。水樹と並ぶ人気の持ち主。親の転勤のためにニューヨークに渡米。秋羅の才能にいち早く気付く。水樹は彼女の前だと泣き虫。
沖田愛（おきたあい）（声：甲斐田ゆき）: 水樹の親友で同じく「ブラウエローゼン」のメンバーでドラム担当。自分の気持ちに悩む水樹を時には親身に、時にはツッコミをいれつつ一緒に考えてくれる。ちなみに眼鏡を着用しており、風呂に入る時は頭の上に乗せている。いつの間にか秋羅のファンになっていたりする（ポスターや写真なども購入している）。
木寺桃子（きでらももこ）（声：永田亮子）: 水樹の親友で同じく「ブラウエローゼン」のメンバーでベース担当。恵と一緒にいることが多く、愛と比べるとあまり登場しない。どうやら彼氏がいるらしい。
湯浅恵（ゆあさめぐみ）（声：平田宏美）: 水樹の親友で同じく「ブラウエローゼン」のメンバーでギター担当。桃子と一緒にいることが多く、愛と比べるとあまり登場しない。
堂島美咲（どうじまみさき）（声：朴璐美）: 水樹、愛の先輩。３年生の王子様と呼ばれている存在。１年の王子と呼ばれている水樹を気に入り、親睦会で自分のものにしようと狙うが、蘭に邪魔されて未遂に終わる。水樹を怖がらせたことで秋羅の制裁を食らいそうになるが、水樹に助けられる。そして、その後もめげずに水樹を狙っている。ちなみに一人称は「僕」で、男が大嫌いだが、「キレイなものが好き」という点では蘭と気が合う。堂島リゾートホテルは彼女の父親が経営している。
榊新之助（さかきしんのすけ）（声：鈴村健一）: 隣に住んでいる水樹の幼馴染でプロボクサー。２歳年上の大学生で幼少期から水樹とは兄妹のように仲がよかった。が、水樹は彼を兄のようだと見ているが、新之助本人は水樹を一人の女と見ており、ボクサーになったのも彼女を守るためである。秋羅との交際を認めておらず、水樹をふり向かせようと努力しているが、水樹本人の気持ちはちゃんと理解している。現在はボクサーを辞めて歌手デビューするなど言い張っている。