手紙 (2006年の映画)
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手紙 | |
監督 | 生野慈朗 |
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脚本 | 安倍照雄、清水友佳子 |
出演者 | 山田孝之 玉山鉄二 沢尻エリカ ・ 吹石一恵 尾上寛之 吹越満 ・ 杉浦直樹 |
音楽 | 佐藤直紀 |
撮影 | 藤石修 |
編集 | 川島章正 |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ |
公開 | 2006年11月3日 |
製作国 | 日本 |
手紙(てがみ)は、2003年に刊行された東野圭吾の小説、及びそれを原作として2006年11月3日に全国松竹・東急系で公開された日本映画。 興行収入12億円のヒットとなった。
目次 |
[編集] 原作
原作は、「毎日新聞」日曜版に連載され、2003年に毎日新聞社から刊行された東野圭吾の同名小説。第129回直木賞の候補作にもなった。映画化に合わせて2006年には文春文庫より文庫版が刊行された。この文庫本は1ヶ月で100万部以上を売り上げ、同社最速のミリオンセラーとなった。2007年1月現在は140万部を超えている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
武島剛志は、高校3年生の弟である直貴が安心して大学へ行けるような金が欲しくて、家宅侵入・窃盗を行なうが、家の住人に見つかり結果殺人を犯してしまう。そのために直貴は「強盗殺人犯の弟」という目で見られ続けて世間の壁を感じ、さらにそれが、何をやるにも足かせとなった。その度に彼の想いは揺れる。公表、隠蔽、絶縁、寂寥、哀憐と…。 刑務所に入っている兄ととれる唯一のコミュニケーションが手紙だった。それが疎ましくても懐かしくても。 犯罪加害者の親族の視点に立って、その心情の動向を丹念に追った作品。
武島直貴は、原作ではバンド (音楽)を結成するが、映画ではお笑い芸人を目指す設定に変更になっている。
[編集] キャスト
- 武島直貴 山田孝之
- 兄と2人暮らし。のちに人生の転機を迎えるたびに兄の犯罪が付きまとい…。
- 武島剛志 玉山鉄二
- 弟を大学に行かせようと思い金ほしさから強盗殺人事件を犯してしまう。弟を思う気持ちから刑務所から手紙を書き続けるが…。
- 白石由美子沢尻エリカ
- 直貴に一方的にアプローチする一方、精神的支えとなる。彼女もまたある事情を抱えていた。
- 中条朝美 吹石一恵
- 直貴の恋人。
- 寺尾祐輔 尾上寛之
- 直貴の友人で、お笑いコンビ「テラタケ」を結成する。
- 剛志の犯罪の被害者の息子。
- 直貴の勤務先である東西電機の社長。この人物が語るある言葉について、非常に反響があり、原作者自身も強い思い入れがあると語っている。内容は、作者自身の考えを投影したものである。「犯罪者はね…」
[編集] エピソード
- 山田孝之は「そのままの演技力を出す」という事で、撮影中は監督から一切指示を受ける事がなかった。
- 沢尻エリカは、ドラマ「タイヨウのうた」に続いての山田孝之との共演ということになる。
- 玉山鉄二は殺人犯で刑務所に服役する役のため、人生初の坊主頭になった。
[編集] 音楽
[編集] スタッフ
- 製作
- 2006『手紙』製作委員会(ギャガ・コミュニケーションズ、日活、葵プロモーション、毎日新聞社、S・D・P、レントラックジャパン、東急レクリエーション、ソニーミュージックエンタテインメント)
[編集] 外部リンク
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