才口千晴
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才口千晴 (さいぐち・ちはる、1938年(昭和13年)9月3日 - )は、最高裁判所判事(出身分野:弁護士)。長野県長野市出身。長野県長野高等学校、中央大学法学部卒。
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[編集] 略歴
- 1961(昭和36)年 中央大学法学部卒業
- 1964(昭和39)年 司法研修所修習生(第18期)
- 1966(昭和41)年 弁護士登録(東京弁護士会)
- 1984(昭和59)年 東京家庭裁判所調停委員・参与員
- 1989(平成元)年 東京弁護士会副会長
- 1994(平成 6)年 中央大学法学部客員講師・教授
- 1995(平成 7)年 法務省司法試験考査委員
- 1997(平成 9)年 日本弁護士連合会倒産法改正問題検討委員会委員長
- 1998(平成10)年 法制審議会倒産法部会委員
- 1999(平成11)年 最高裁判所民事規則制定諮問委員会委員
- 2004(平成16)年 1月 6日 最高裁判所判事任官
[編集] 主な最高裁判例
- 非嫡出子の相続差別の合憲判断で、泉德治判事とともに「違憲」の反対意見を出している。
- (平成16年(オ)第992号 不当利得返還請求本訴,同反訴事件。平成16年10月14日 第一小法廷・判決 棄却)
- 東京都保健婦管理職選考受験資格確認等請求事件で、公権力行使を伴う地方公務員の管理職試験資格に外国人を加えない事は憲法違反ではないという多数意見を支持。
- (平成10(行ツ)第93号 管理職選考受験資格確認等請求事件。平成17年01月26日 最高裁判所大法廷・判決 破棄自判)
- 祖父母による孫の連れ去り(未成年者誘拐)事件に関して、「本来、このような紛争は家裁調停もしくは当事者間の話し合いなどで解決を図るのが相当で、刑事司法が介入する場合でも、未成年者の福祉を踏まえ、将来の解決方法を考えながら、範囲・程度については慎重に検討すべき」として高裁の実刑判決を破棄、執行猶予付の有罪判決を自判した。
- (平成17(あ)第2437号 未成年者誘拐被告事件 平成17年01月26日 第一小法廷 判決:破棄自判)
[編集] 著作
- 「民事再生法の理論と実務(上・下)」(ぎょうせい)
- 「特別清算手続の実務」(商事法務研究会・共著)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 人物関連のスタブ項目 | 1938年生 | 裁判官