攻城塔
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攻城塔(こうじょうとう)とは、古代から中世にかけて用いられた攻城兵器。攻城櫓(こうじょうやぐら)とも呼ばれる。
[編集] 構造
木造の移動式やぐらで、城壁に板を渡して兵士を城内に乗り込ませ、また最上階に配置した射手により城壁上の敵を制圧するのが目的である。古代から、西アジア~中央アジア~中国にわたる極めて広範囲で普及した。
多くはその場で集めた木材で建てられ、梯子または階段を備え、城壁に乗り移るための渡り板を備えた階の他に、射手のための足場または床板があった。火矢などで焼かれぬ様に、直前に剥いだ荷役獣などの生皮を前面や側面に張った。破城槌と組み合わせたものも存在した。攻め込む城壁までの移動には大勢の手で押したり、滑車を併用したりした。