整髪料
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整髪料(せいはつりょう)とは、髪型を整える目的で、頭髪に塗布等するものをいう。
ヘアスタイルの多様化と共にその種類も数多く存在している。
当然ではあるが、目標とするヘアスタイルや個々の髪質による向き不向きがあり、ストレートやウェーブ、毛束や立ち上げといった癖付けや、艶等の質感といった整髪特性によって様々な製品に別れている。
近年ではワックス使用者の数が多いが、時代や世代等によってメインストリームとなる製品は異なる。
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[編集] 種類
[編集] スタイリングウォーター
整髪力の極弱い、水性・液状のもの。
他の整髪料の下地としてプレスタイリング剤として使われたり、寝癖直しとして用いられることが多い。
[編集] ヘアミスト
噴霧器付のボトルに入ったもの。ヘアスプレーが仕上げ剤として使われるのに対し、ミストは前髪の立ち上げなどに使われる物を言う。
[編集] ヘアオイル(髪油)
油性・液状のもの。
椿油等がある。
[編集] ヘアリキッド
油性・液状のもの。
主に男性用で、さらっとした使用感と柔らかな仕上がりが特徴。 ポマード・髪油などのべたつく油性整髪料が主流だった1960年代、アメリカでは既に浸透していたヘアリキッドを、ライオン株式会社が取り入れた事で日本に広まった。ヘアリクイド。
[編集] ヘアクリーム
乳液状のもの。
頭髪に油分を与えて、枝毛、切毛、裂毛の予防、または改善する効果と、頭髪に艶を与え、整えやすくする効果がある。養毛作用を持たせた、頭皮に擦り込んで使用する物もある。
毛の流れをしなやかにし、比較的ボリュームはおとなしめに仕上がる。
[編集] ヘアワックス
油性・クリーム状のもの。
他の整髪料と比べ、性質の異なる種々のタイプの製品が存在する為、一概に整髪特性は表せない。 しっかりと固めるハードタイプや、毛の流れをつくるソフトタイプ等様々なタイプの製品が存在する。 その為、商品形態もジャー、チューブ、スプレー等が存在する。
他の整髪料と比べ、比較的簡単にしっかりとした束感や動きが作り出せるのが特徴。
[編集] ホイップワックス
手のひらで伸ばしやすくし、軽さとホールド力を両立するためにホイップ状にしたワックスに付けられる名称。
[編集] ファイバー
毛髪との馴染みを良くし、ホールド力を調節するために繊維を含ませたタイプの整髪料に付けられる名称。
[編集] マット
艶のない仕上がりが得られる整髪料に付けられる名称。くすんだ色合いに染めた髪に適す。泥(マッド)状の物が多い。
[編集] クレイ
泥状の整髪料。マットの別称。セット力が強い。
[編集] フォーム
泡状のもの。ジェルよりも比較的ボリューム感を出し易い。 シリコンにより髪に艶を与える、固定力のない物もある。
ムースとも呼称される。但し日本国内において化粧品/整髪料における“ムース”は資生堂の登録商標である為、一般的な商品名としては“フォーム”が使われる。
[編集] グリース
油性、水性とがある。油性は多くポマードと呼ばれ、水性は水溶性(水性)ポマードとも呼ばれる。 セットと共に艶を出したいときに使用する。
[編集] ジェル
水と樹脂を練り合わせたゼリー状のもの。強い整髪力があり、比較的ボリューム感の調節(増/減)がし易い。
[編集] ポマード
ゼリー状のもの。詳細はポマードを参照。
[編集] ポマドール
商品名。ヘアオイルより硬く、ポマードより柔らかいもの。
[編集] チック
成分はポマードに似るが、木蝋などを添加し固く棒状に仕上げ、手を汚さずに髪に塗布できるようにした物。元は髭を整える為の物。コスメチックの略。
[編集] スプレー
粒子状のもの。液状樹脂をガスの力で髪に噴射し、髪の乱れを防ぐ。主に仕上げ用。
[編集] 歴史
[編集] 主要メーカー
- 資生堂
- UNO
- GERAID
- AUSLESE
- AUSLESE TROCKEN
- マンダム
- GATSBY
- LÚCIDO
- LÚCIDO-L
- アリミノ
- MoltoBene
- LION
- Free & Free PERFECT STYLE
- F-in
- F-in500
- 中野製薬
- ナカノワックス
- VIDAL SASSOON