斎場御嶽
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斎場御嶽(せーふぁうたき)は現在の南城市(旧知念村)にある史跡。15世紀-16世紀の琉球王国・尚真王時代の御嶽であるとされる。「せーふぁ」とは「最高位」の意味で、王国時代は王国最高の御嶽とされ、国家の最高神職である聞得大君が管理した。聞得大君の就任儀式が行われた御嶽でもある。三庫理の奥からは、王国開闢にまつわる最高聖地である久高島を遥拝することができる。
2000年11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されている。また、一帯は沖縄県の名勝、御嶽内で出土した陶磁器と勾玉などは国の重要文化財(考古資料)にも指定されている。
なお、周囲の森林は沖縄本島南部に於けるもっとも優れた森林の一つである。本島中南部は第二次世界大戦において徹底的に焼きつくされ、それ以前の状態を残した場所がほとんどなく、この森林はそのわずかな例の一つである。シダ植物やラン科植物などに珍しいものが多い。ただ、2000年代以降御嶽周辺が整備され、森林に荒廃の様子が見られるのが心配である。
琉球王国のグスク及び関連遺産群 |
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