日本はきもの博物館
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日本はきもの博物館(にほんはきものはくぶつかん)とは広島県福山市松永町にある下駄などの履物をテーマにした博物館である。なお、同じ敷地内には日本郷土玩具博物館も併設されている。そのため、同時に記述する。
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[編集] 日本はきもの博物館の概略
かつての松永湾には塩田が広がっており、各地から製塩の燃料として木材が送られていた。その木材を加工する産業としてはじまったのが、下駄の製造である。現在でも松永の下駄は日本一の占有率を有しているが、現在ではライフスタイルの変化で産業としては衰退している。1878年に丸山茂助(後のマルヤマ商店)が下駄づくりを始めて100周年を記念して、1978年に開館したのが当博物館であった。
博物館の施設はマルヤマ商店の事務所や下駄工場などの設備を活用したもので、かつては博物館内の貯木場跡まで松永湾からの水路があったが、現在では都市計画によって埋め立てられて消滅している。また日本で唯一のはきもの専門の博物館であり、日本だけでなく古代エジプトのサンダルから宇宙服の靴など古今東西の履物が収納されている。収蔵品である「はきものコレクション」の約13000点のうち2266点は国の重要有形民俗文化財に指定されている。また、敷地内にはかつての下駄工場の様子が再現された作業小屋や、岡本太郎による足あと広場がある。
[編集] 日本郷土玩具博物館の概略
はきもの博物館に併設する施設として1994年に開館した。文字通り日本や世界の郷土玩具など50000点を収納しており、そのうち15000点が展示されている。収蔵品には「青い目の人形」や干支の郷土玩具が多数ある。
[編集] 開館日、見学料
- 開館時間 午前9時~午後5時
- 休 館 日 12月28日~1月1日
- 入館料金(二館共通,、個人料金)
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- 一般 1,000円
- 大学・専門学校生 800円
- 中学・高校生 600円
- 幼児・小学生 400円